スマートフォンやタブレット、ネットブック、車載情報端末、スマートテレビなどの機器に対応した新たなOS「Tizen」が現在開発されていますが、ついにプロトタイプが公開されました。
これが「Tizen」搭載スマートフォンのプロトタイプを撮影したムービー。最近のスマートフォンにしては本体がやや分厚い気がしますが、それなりにキビキビと動く印象。HTML5に対応したブラウザなどを備え、MSNやTwitter、Google、YouTubeなどのサービスも利用可能です。
A Detailed Look At Tizen on Samsung’s First Prototype Device | The Handheld Blog
なお、今回公開されたプロトタイプはスペック情報などが一切明かされておらず、上記記事でも他のスマートフォンと同じARMベースのCPUを採用しており、おそらくHD解像度の4.3~4.7インチディスプレイを搭載しているとみられると述べるにとどまっています。
かつてNOKIAと提携してオープンソースのモバイル向けOS「MeeGo」を開発していたものの、2011年9月に撤退を表明したIntelと、「Bada」と呼ばれるOSを独自開発しており、携帯電話市場で非常に大きなシェアを持つSamsungが協力することで登場した「Tizen」のプロトタイプ。
AndroidやiPhoneが市場を席巻し、Windows Phoneすら存在感の薄さが否めない現状を考えると、既存のプラットフォームに対してよほどのアドバンテージがない限り、日の目を見ることが無いのではないかという不安もある「Tizen」ですが、風穴を開けてくれる存在となりうるのでしょうか。
仮に「他のプラットフォームよりも低価格でエントリーモデルのスマートフォンを作ることができる」といったメリットがあるのであれば、Samsungが得意とする新興国市場などでの普及を狙うこともできるわけですが、製品化が待たれるところです。
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