YouTubeにアップされた公式PVがわずか2ヶ月弱で4億回を超える再生回数を達成し、堂々のアクセスランキング1位を記録していたPSYによるK-POP「江南スタイル(カンナムスタイル、GANGNAM STYLE)」が、意図的にランキング操作されたものであることが明らかになりました。
その再生回数を元に「レディー・ガガを超える」とまでうたわれていましたが、分かりやすく言うと「F5連打」によるものであったようです。
YouTube Creator Blog: YouTube search, now optimized for time watched
事の発端は現地時間の10月12日付けで、YouTube公式ブログが導入することを告知したアルゴリズムの変更。ランキングを導き出すにあたって、単純に再生回数でなく「どれだけの時間再生されたか」という要素を組み込むようにしたとのこと。
つまりもし何者かがランキングを操作するために、実際にほとんど見ていないにもかかわらず、特定の動画の再生画面でブラウザの「更新」ボタンを押し続けるようなことがあったとしても、肝心の総再生時間が伸びないため、ランキング上位にはならない……という仕組みなわけです。
その結果が以下。10月3日および10月11日のYouTube音楽分野ランキングでは堂々1位の「GANGNAM STYLE」が……
チャート - 音楽 - YouTube
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新アルゴリズムが導入された10月16日付けのランキングではいきなりトップ100から消滅する事態に。ちなみに編集部で確認したところ、10月16日13:30時点での「GANGNAM STYLE」の再生回数は4億7226万回で、PV自体は4分13秒。
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実際にみんなが見ていれば、当然アルゴリズム変更前にランキング2位だった「One Direction(約5900万回再生、3分18秒)」を圧倒的に引き離しているはずが、まさに「どうしてこうなった」と言わんばかりの展開です。
「YouTubeで再生○○万回!世界的大ヒット!」という猛々しい文句で宣伝されている割に、多くの人に浸透している感が少なく、「レディー・ガガを超えた」と言われてもピンと来なかったGANGNAM STYLE。その違和感の正体は再生数の水増しによるランキング操作の結果であったということになります。
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