ユーザーの要望は確実にあるものの、AppleとNTTドコモの交渉が折り合わず、発売される気配が無い「ドコモ版iPhone」ですが、実現に向けて一歩踏み出したことが明らかになりました。
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等の公示
総務省が携帯電話やPHSといった機器などに、電波法に定める技術基準に適合しているかを認証する制度「技術基準適合証明」の公示ページによると、認証機関「ディーエスピーリサーチ」が9月13日付けでAppleのiPhone 5「A1429」に対して、「証明規則第2条第11号の3に規定する特定無線設備(W-CDMA方式携帯無線通信用陸上移動局)」の832.4~837.6MHz帯をサポートしていることを認証したそうです。
「A1429」は国内ではKDDI向けのCDMAモデルとソフトバンクモバイル向けのGSMモデルが展開されていますが、今回Appleの申請によって認証を受けた同周波数帯域は国内ではNTTドコモの「FOMAプラスエリア」に該当。なお、いずれの「A1429」もNTTドコモのLTEサービス「Xi」で利用されている「バンド1」という周波数帯にも対応しています。
あくまでNTTドコモが使っているLTEサービスと3Gサービスの両方を正式にサポートしていることが判明した……ということに過ぎませんが、気になるのは「どうしてAppleがわざわざNTTドコモの周波数帯で認証を申請したのか」という部分。これはAppleとNTTドコモのiPhoneをめぐる水面下での交渉が今でも進んでいることを示しているとも考えられるのではないでしょうか。
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