携帯電話の電波状態が非常に良いことをアンテナ表示本数を元に「バリ3」と言っていたのも今は昔、Androidスマートフォンでは「バリ4」、iPhoneでは「バリ5」と表示されるわけですが、なんとほぼ同じ電波強度であるにもかかわらず、iPhoneは「バリ5」「1本のみ」と表示が変わることが明らかになりました。
実際の電波状況との乖離が激しく、アンテナ表示本数を電波状況の目安と考えているユーザーにとっては、気になる事態となっています。
※新情報があったため、記事を大幅追記しました。
発端となったのはこのツイート。au版iPhoneならアンテナ表示が1本となる電波強度-105dBの環境下について、「ソフトバンクならバリ5(アンテナが5本立った状態)だね」としています。
Twitter / urabanks: auのiPhoneはうちの家ではアンテナ1本しか立たなかった ...
これはソフトバンク版iPhoneはau版がアンテナ1本表示となる-105dBよりもさらに電波の弱い、-106dBであっても「バリ5」として表示されるというもの。なお、これは3Gのアンテナ表示で、LTEのアンテナ表示については電波強度通りとされています。
Twitter / urabanks: 試したところ最近のソフトバンクは-106dBまでバリ5なので ...
実際にiPhoneの受信感度をアンテナから電波強度の数字に変えて表示する方法を用いてソフトバンク版iPhoneの電波強度を表示したところ、-106dBの環境下であるにもかかわらず、アンテナの表示本数は5本に。
かねてから実際の電波強度とアンテナの表示本数については携帯電話会社ごとに違いがあることが指摘されており、以下のような図も出回っていましたが、今回の測定結果からソフトバンク版iPhoneは図よりも低い電波強度でも5本表示となることが明らかに。
Twitter / iPhoneWaza: 各社の電波強度とアンテナピクトの図解。auとSoftBank ...
また、同様のケースはiPhone 4S時代から発生している模様で、実際の電波強度とアンテナの表示本数の乖離によって、au版よりもソフトバンク版iPhoneの方が電波状態が良いように錯覚してしまう可能性が指摘されています。
Twitter / ZUIYOinKUMAMOTO: 3GSのバックアップから4Sに戻したところ、フィールドテスト ...
・2013年2月17日15:00追記
なんと発端となったツイートを行った人物がau版iPhoneでも-106dBで5本立つことや、同じ-106dBでも5本立たないこともあったことを本日新たに言及。「iPhone 5のアルゴリズムが怪しい」と締めくくっています。
Twitter / urabanks: @Cohen_jp そうなんですよ。このあと調べたらauでも ...
つまり記事作成当初、問題なのはソフトバンク版iPhoneのみであると考えられていましたが、au版でも同様の問題は発生するということになります。
以上のことからiPhoneの電波強度に対するアンテナの表示本数はあまり信用できない……ということになるわけですが、あまりにも乖離が激しい場合、「ついさっきまでバリ5だったのに、突然圏外」という事態につながりかねないことを考えると、なるべく実情に沿ったアンテナ表示であって欲しいものです。
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