試験サービス「Yahoo! BB Air」を経て、昨年12月に正式に提供された高速通信サービス「SoftBank Air」に暗雲が立ちこめ始めました。詳細は以下から。
◆下り最大110MbpsのAXGPを固定回線感覚で使える「SoftBank Air」
まずはSoftBank Airの簡単なおさらい。高速無線通信「AXGP」に対応した据置型Wi-Fiルーター「Airターミナル」を宅内に設置するだけで、家庭でもインターネット接続を利用できるようになるというサービスです。
公式サイトでも「パケット制限なし!」「スマホもパソコンも使い放題!」「家中みんなでインターネット」「オンラインゲームも快適!」といった言葉が並んでいます。
もちろんプレスリリースでも「使い放題の高速インターネットサービス」という言葉が並び……
置くだけですぐつながる、使い放題の高速インターネットサービス「SoftBank Air」を提供開始 | プレスリリース | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンク
本文でも「パケット利用量の制限がない定額制」「大容量データ通信などがデータ量の制限なく利用可能」という文字が躍っています。
パケット利用量の制限がない定額制サービスのため、大容量データ通信や家族で共用してのインターネット利用が月額4,196円でデータ量の制限なく利用可能です。
◆こっそりとサービス規約を改定していた
そんな夢のような「SoftBank Air」ですが、ソフトバンクは今年4月にこっそりとサービス規約を改定。新たに「本サービスの安定提供を目的として、当社の判断により、会員の本サービス利用に係る通信に割り当てる帯域を制限する場合があります」という文言が追加されています。
(PDFファイル)「SoftBank Air サービス規約」新旧対照表
この文言は「大量に通信するユーザーなどの通信速度を制限する場合がある」という意味で、多くの通信事業者のサービス規約に見られるものですが、問題はサービスの提供元がソフトバンクであるということ。
ソフトバンクは「使い放題」をうたったモバイルルーター「Pocket WiFi 305ZT」ユーザーに対し、「通信量の増大」を理由に、4月から突然「3日間で1GB」を超えると過酷な速度制限を課すようになっています。
つまりSoftBank Airユーザーも、ソフトバンクの匙加減1つで305ZTユーザーの二の舞となる可能性があるわけですが、はたして今後、新たなサービス規約はどのように運用されるのでしょうか。
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