格安スマホさらに安価に、ドコモ・KDDI・ソフトバンクがMVNO向け接続料値下げ


大手携帯各社が格安SIMを提供する「MVNO(仮想移動体通信事業者)」に対する回線の貸出料を値下げします。詳細は以下から。

◆昨年と比べて2割弱値下がりしたMVNO接続料
携帯各社の公式サイトによると、2016年4月1日時点でのMVNO向け接続料はドコモが78万509円、KDDIは96万7983円、ソフトバンクが116万6697円(いずれも10Mbpsあたり)となっています。

MVNO様向け卸携帯電話サービス概要のご説明資料 | 株式会社NTTドコモ

MVNO様向けLTE通信サービス標準プラン | KDDI株式会社

MVNO様向け卸標準プラン概要のご説明資料(ソフトバンク通信網)| ソフトバンク株式会社

ちなみに2015年4月1日時点と比較するとこんな感じ。もともとが異様に高かったソフトバンクを除外すると、およそ2割ほど値下がりした計算になります。

NTTドコモ:94万5059円→78万509円
KDDI:116万6191円→96万7983円
ソフトバンク:351万7286円→116万6697円

◆そろそろ値下げ以外の選択肢も?
今回の接続料引き下げにより、MVNO事業者には今までのサービスそのままに2割弱値下げする余地が生まれたわけですが、月間500MB未満の通信量であれば支払いが0円になる画期的なサービス「0 SIM」が生まれた今となっては、ただひたすら値下げ競争を続けるだけというのも面白みの無い話。

そろそろ回線単価が下がったことを値下げではなく、借り入れる帯域幅を増やして、混雑する平日昼間などの通信速度を改善させることに振り向ける事業者が現れてもいい頃合いのようにも思えるだけに、今後の各社の動向が気になるところです。

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