ウィルコムが昨年9月に行った秋冬モデル発表会で告知していた、同社初のAndroidスマートフォンに関する情報が明らかになりました。
「W-ZERO3」シリーズで国内スマートフォンの先駆けとなったものの、携帯電話各社の3G対応機種に通信速度で圧倒され、会社更生手続きに端を発した騒動でAndroidスマートフォンブームにも乗り遅れた同社ですが、どのようなモデルとなるのでしょうか。
なお、上記写真は2010年発売の「HYBRID W-ZERO3」です。
詳細は以下の通り。
OET List Exhibits Report
アメリカ連邦通信委員会(FCC)の公式ページによると、京セラは「WX04K(YTMF-1)」という型番の携帯電話端末を日本国内限定でリリースする予定であるそうです。
「WX04K」は型番からウィルコムのPHS端末であると目されますが、公開されたラベルや資料からPHSだけでなく3G通信機能や無線LAN、Bluetoothを備え、GSMにも対応したモデルとなることが判明しており、どうやらこれがウィルコム初のAndroidスマートフォンとなるようです。
公開された「WX04K」の画像。ラベルからUSIMカードスロットおよびmicroSDカードスロットを備えていることが分かります。
ちなみにウィルコムが最後にリリースしたスマートフォンは、OSにマイクロソフトの「Windows Mobile 6.5」を採用した、NTTドコモの3G回線とPHS回線の両方を利用できるシャープ製の「HYBRID W-ZERO3」。
ユーザーに親しまれたQWERTYキーボードを廃し、テンキータイプへと移行した「HYBRID W-ZERO3」ですが、ウィルコム独自開発の通信モジュール内蔵SIMカード「W-SIM」と3GのSIMカードの両方を採用したため、筐体の大型化は免れず、また、同時期に発売されたWindows Mobile 6.5スマートフォン「T-01A」などと比較して、CPUの処理速度が低いという難点がありました。
そしてソフトバンクが新たに親会社となってからは「型落ちとなったソフトバンクモバイルのスマートフォン+通話専用PHS端末のセット」という形でしかスマートフォンを取り扱っていませんでしたが、ウィルコムの強みである「だれとでも定額」と高速な3G回線を兼ね備えたWX04Kの完成度次第では、流れが大きく変わることも期待できそうです。
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