先ほどBuzzap!でSIMロックが施されたソフトバンク版iPhoneをそのまま使える初の格安SIM「b-mobile S」が明日3月22日に発売されることをお伝えしましたが、日本通信に確認したところ、ソフトバンクやワイモバイルと利用できる回線が異なることが明らかになりました。詳細は以下から。
Buzzap!編集部で日本通信の広報担当者に問い合わせたところ、明日発売の格安SIM「b-mobile S」はあくまでソフトバンクが割り当てられた周波数帯のみサポートしており、子会社のワイヤレスシティプランニングが提供する「AXGP」は利用できないそうです。
AXGPは基地局1台あたりのカバーエリアが狭い2.5GHz帯の電波を採用しているため、エリア面での影響はあまり無いとみられますが、基地局を細かく敷設することができることから、都市部などの人口密集地で通信速度を上げるアプローチとして採用されてきました。
ソフトバンクは近年AXGPを積極活用しており、昨年9月には最大128本のアンテナを用いることで、スマホ側に手を加えることなく実効速度を上げることができる新技術「Massive MIMO」を導入しています。
なお、日本通信に確認したb-mobile Sで利用できる通信方式および周波数帯はこんな感じ。ワイヤレスシティプランニングの周波数帯は使えないものの、旧イー・モバイルの周波数帯は利用できます。
3G(W-CDMA):900MHz、1.5GHz、2.1GHz
4G(FDD-LTE):900MHz、1.7GHz、2.1GHz
ちなみにAXGPはFDD-LTEと対をなす「TD-LTE」と互換性を持つ通信方式で、iPhone 6以降のモデルがサポートしています。
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