並外れた輝度、圧倒的なコントラスト比、低消費電力、長寿命などを誇り、Appleをして「ネクストレベルのパフォーマンス」と言わせしめた最先端の有機ELディスプレイに早くも価格競争の兆しです。詳細は以下の通り。
ファーウェイ製品の情報を中心に取り扱うメディア「Huawei Central」の報道によると、新型タブレット「Huawei MatePad Pro 12.2」のディスプレイにはiPad Pro(M4)と同じタンデムOLEDが実装されているそうです。
タンデムOLEDは従来1層だった発光層を2層にした有機ELパネル。
これにより少ない消費電力で同じ明るさを実現できる(=従来と同じ消費電力であれば、より輝度を上げられる)など表示性能が引き上げられるほか、有機ELの弱点だった寿命の短さを克服できるため、タブレットなど比較的長期間使う製品を快適に使い続けることができるわけです。
なお、ここで興味深いのが「HuaweiにタンデムOLEDパネルを供給しているのは中国BOE」という点。iPad Pro(M4)にパネルを供給しているSamsungやLGに、すでにBOEは最先端技術でキャッチアップしています。
言い換えると業界の先駆者だったSamsungを圧倒してしまった折りたたみスマホ向けパネルのように、タンデムOLEDでも猛烈な価格競争が繰り広げられるのが早くも確定しているわけです。
「高品質なパネルが低価格で提供される」という消費者にとってはただただうれしい事態ですが、新興のはずの中国勢が最先端をひた走る韓国勢に追い付いた時、一体何が起きるのかは見逃せそうにありません。
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