Ultra級の大画面、一気に2世代進んだプロセッサを備えて機種変更でも6万円台という衝撃的価格で登場した廉価版「Galaxy S24 FE」。
その実力がどの程度のものなのか、オリジナルの「Galaxy S24」や7万円台で販売されている廉価版「Pixel 8a」と比べてみました。詳細は以下から。
◆ついに最新世代のプロセッサを搭載したGalaxy S24 FE
まず理解しておきたいのが、Galaxy S24 FE(左)は海外版Galaxy S24に採用されたExynos 2400のダウンクロック版「Exynos 2400e」を搭載していること。前モデルは型落ちのSnapdragon 8 Gen 1搭載でしたが、ついに最新世代へとアップグレードされました。
ちなみに今回比較するGalaxy S24(右)のプロセッサは「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」。現在国内で買えるスマホとしては最高クラスの処理能力を誇っています。
◆さっそくベンチマークを測定してみた
・AnTuTu
まずは定番ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark(V10.4.0)」で処理能力を比較。Galaxy S24 FEは1709691、Galaxy S24は1951943で、廉価版ながらオリジナルの9割近いスコアを獲得したほか、同価格帯のPixel 8a(990517)に1.7倍以上と圧倒的な差を付けています。
ちなみにXiaomi 13T Pro、Galaxy S23 Ultra、Xperia 1 V、AQUOS R8 proのスコアは140万強。昨年発売されたGalaxy最上位モデルの処理能力を上回っています。
さらに注目したいのがCPU温度。Galaxy S24が40度まで上昇したのに対し、Galaxy S24 FEは37.5度に。大画面化に伴って本体が大型化したことで、放熱性能が向上した結果とみられます。
・3D Mark
続いてはゲームに向いているかどうかをチェックできる定番ベンチマークアプリ「3D Mark」。Wild Life ExtremeのスコアはGalaxy S24 FEが3954、Galaxy S24が5069でした。グラフィック性能は無印の8割程度です。
◆ストレステストでまさかの逆転劇
同じ最新世代のプロセッサを搭載しているものの、オリジナルに多少引けを処理能力であることが分かってきたGalaxy S24 FE。
今度はベンチマークを20回連続で計測することで、長時間にわたるゲームプレイや長時間の動画撮影に臨んだ場合などを想定した高負荷時の耐久性をチェックできる「Wild Life Extreme Stress Test」を試してみることにしました。
ストレステストの様子はこちら。どちらも完走できているものの、本体の加熱に伴って回を追うごとにじわじわとガクついていきます。
結果はこんな感じ。なんとGalaxy S24 FEがオリジナルを安定性で大きく上回ってしまいました。
Galaxy S24 FE:ベスト4124、ワースト2832、安定性68.7%
Galaxy S24:ベスト5226、ワースト2912、安定性55.7%
前述したように大画面化に伴う本体サイズの大型化が放熱性能の向上に寄与したとみられるGalaxy S24 FE。処理能力こそオリジナルに及ばないものの、ゲームをガンガン遊びたいならFEに軍配が上がるわけです。
ちなみに以前Buzzap!で行ったストレステストで明らかになったPixel 8aのスコアはベスト2476、ワースト1581、安定性63.8%。安定性こそ近いものの、処理能力は遠く及ばないことが分かります。
処理能力と安定性のバランスが良く、画面の大きさやカメラも妥協していない上、OSアップデートも手厚いなど、評価すべきポイントが多いGalaxy S24 FE。かなりのコストパフォーマンスだけに、学割商戦をにぎわせる存在となりそうです。
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