楽天モバイルが学割商戦に一足遅れて参戦です。詳細は以下から。
当初登壇を予定していた三木谷社長の都合がつかなくなったという事で、楽天モバイルの鈴木和洋代表取締役から挨拶。
失われた30年などとも言われるように、残念ながら主要国の中で唯一マイナス成長をたどる日本経済。
相応にインフレが進行する中、通信費だけ唯一例外的に大幅下落しています。
国際的にも安い水準に。ただし楽天モバイルはまだ下げる余地があるとも考えているようです。
楽天モバイルが参入したことで、携帯市場の民主化に繋がったと自負しているとのこと。
グループの大幅赤字を招きつつも、5周年を迎えることになりました。
回線契約数も830万を突破。
紹介キャンペーンも効果が大きく、60万もの紹介者を獲得できたとのこと。利用した年齢は20代以下の若年層が多かったそうです。
格安の「最強こども/最強青春プログラム」も効果はありましたが、やはり年齢制限のない「最強家族プログラム」が本命。
2年連続で顧客満足度ナンバーワンも獲得しています(オリコン調べ)。
ここで実際に楽天モバイルに乗り換えたユーザーの反響を発表。
なんと86.3%が乗り換えて良かったと回答したそうです。
サービス発足当初は特に問題視されていた通信品質(つながりやすさ)についても、約8割が改善を実感。
料金は2人に1人が3000円以上、3割は5000円以上も安くなったそうです。
上記の結果が合わさり、総合満足度79.8%を達成した楽天モバイルから「多くのユーザーに知っていただきたい事実がある」とのこと。
それは『楽天エコシステム(楽天経済圏)を活用することで(実質的に)永年無料を実現できる』というもの。
例えば、楽天市場で1万6000円分買い物することで3GBまでなら実質無料に。
4万円も買い物すれば20GBでもまかなえるほか……
楽天トラベルや楽天ビューティを活用するアクティブなユーザーなら、無制限でも無料を実現できるとしています。
おトクさを高めてさらなる集客を狙うべく、この時期にふさわしいキャンペーンも打ち出します。
それが「学生/新生活応援」キャンペーン。詳細はこちらの記事で解説しています。
既存キャンペーンについても還元するポイントを増額中です。
続いて新卒2年目という楽天モバイル社員2名から、実生活に沿った楽天エコシステムの紹介。
通信は家のWi-Fiで大体まかなえるという千葉社員の状況はこんな感じ。
月20GBを超える後藤社員。食費が結構すごいことになってる気がしますが……とりあえずポイントだけでまかなえていることは確かです。
重ねて、まだ楽天エコシステムを活用していない若者ユーザーへアピール。
3GBまでなら最安の22歳までが加入できる最強青春プログラム、そして輪をかけて安い12歳までの最強こどもプログラム。
さらに今日から期間限定で、25歳までなら3GBまで実質1年無料に。楽天経済圏をフル活用すればさらにポイント獲得も狙えるため、まだ回線契約がないならとりあえず入ってみるのも悪くなさそうです。
2年の社員2人と鈴木和洋代表取締役が並ぶ、なかなかなさそうなフォトセッションで紹介は終了しました。
◆質疑応答
Q:
実質無料ユーザーの詳細を教えてほしい
楽天モバイル:
キャンペーンで無料になる場合は「1年無料」、楽天エコシステムの活用で無料になる場合は「永年無料」としている。無料になるユーザー数の詳細は回答を控えさせていただく。
Q:
KDDIなど他社が値上げを示唆しているが、チャンスと考えているのかやはり厳しいのか
楽天モバイル:
一部では官製値下げみたいな言い方をしているが、5年間で適正な競争が起きたと思っている
健全な競争により価格が下がっており、経済合理的な結果。いたずらに価格破壊をしようとしているわけではない
最新のテクノロジーを使った通信サービスに適切な利益を乗せて販売をさせていただいている。採算を度外視して低価格で提供をしているわけでは決してない
Q:
電気代値上げなどの影響は吸収できる段階なのか
楽天モバイル:
そのあたりはAIを使って電気料金をシミュレーションしたり、使っていない機器をスリープ状態にすることで20%の電気代削減を見込んでいる。対策はしている
Q:
1問目の回答について、楽天モバイル契約のポイントで返ってくるのは上限2000ポイントだが楽天カード分とかも加味しているように見える。これをやってしまうと他社も全部ポイントでまかなえる気がするが
楽天モバイル:
ご指摘の通りいろいろなケースを想定して記載はしている。お客様の状況によって3GBだったり20GBだったり異なる。詳細についてはホームページなどで誤解のないように案内したい
Q:
今回のキャンペーンはお試し割の一環なのか
楽天モバイル:
お試し割を上回るという自負はあるが、別のモノも今後検討していく。
Q:
ワンプランでやることに魅力があるのかと思うが、環境が変わっているため3GB20GBなどの閾値を変える可能性はあるのか
楽天モバイル:
シンプルにワンプランと言うことで5年間やってきている。他社のように小刻みにする選択肢もあるが、今のところ料金の変更は想定していない。将来変更する可能性はないとは言えない
Q:
通信品質約8割が良くなったということだが、流入元のキャリアによって変わるケースはあるのか
楽天モバイル:
キャリア別の詳細は持ち合わせていない。確認して答えられるようなら後ほど
Q:
黒字化を目指すのであれば若年層以外を取りに行くのが定石ではないか
楽天モバイル:
若年層にフォーカスをした形になっているが、シニアプログラムも投入している。高齢層についてもさらに獲得を目指す。決して若年層だけではない
Q:
今回の新施策による目標などがあれば教えて欲しい
楽天モバイル:
具体的な獲得目標は控えさせていただくが、次の大きな目標である1000万に早く到達できるよう努力したい。また、10台以下の普及率はまだ10%なので努力していきたい
Q:
8割以上が満足しているということだが、2割は不満足と回答している。ここについてはどう改善するか
楽天モバイル:
不満足である原因も含めて現在調査中。ユーザーの声は真摯にお伺いしながら対策していきたい
Q:
今回の春商戦キャンペーン、始めるのが遅い気がするがなぜ2月からなのか、狙いはあるのか
楽天モバイル:
さまざまな検討をする中であえて何かをする必要があるのかということまで、さまざまな観点から検討した結果今日になった。たまたまこのタイミングでバレンタインなども関係無い
遅いというご指摘だが、そんなに遅いとも思ってない。受験も終わってこれから新生活について検討が始まると思うので、ドンピシャのタイミングではないかと考えている
Q:
海外との比較でまだ下げる余地があるのかという話だったが、どうやって実現するのか。そもそも3000円から下げる余地があるのか
楽天モバイル:
私たちはもう十分下がってるとは思ってるが、営業利益等を鑑みてまだまだ他社は下げる余地があるのではと推察している
Q:
1年前に始めたのが最強プログラムで子ども、シニアと続いているが、どのプログラムが一番効果があったか
楽天モバイル:
各プログラムについては家族は年齢制限がないので一番多い。伸び率についてはそれぞれ上がっていて、どれがということはない
Q:
恒久的なキャンペーン、割引施策は増やすのか
楽天モバイル:
その時その時に応じてベストなキャンペーンを展開したい
Q:
今後の戦い方について、800万から1000万を狙うとなると他社との戦いも激化すると思うが、何が重要だと考えているか
楽天モバイル:
一言で言うと楽天エコシステムの総合力の訴求。総合力を引き出すための新しい技術としてAIも取り入れている
Q:
実質永年無料というのを推していたのは楽天エコシステムの訴求と言うことでよろしいか
楽天モバイル:
そう思っていただいて良い
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