iPhone 17「120Hz対応の世界最高有機ELディスプレイ」搭載で超強化、ただしProはチタンフレーム撤廃で充電速度も据え置きに

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できるだけコストを下げたいユーザーには良いニュース、高くても最高品質のモデルを求めるユーザーには悪いニュースと言えそうです。詳細は以下から。

◆Proとの差別化ついに解消
海外メディア「wccftech」の報道によると、iPhone 17およびiPhone 17 Airは「M14」有機ELディスプレイを搭載するそうです。

M14はディスプレイメーカー最大手であるSamsungが誇る、最高性能の有機EL。先んじてiPhone 16 Proにも搭載されており、前世代のM13より輝度が30％向上し、バッテリー消費も少なくなっています。

そして忘れてはならないのが、iPhone 17は対応リフレッシュレートが60Hzではなく120Hzに引き上げられることが確実視されているという点。

つまりProモデル以外も前時代的なカクカク表示から脱却するばかりか、Androidスマホと並んでもトップクラスの表示性能を実現することになるわけです。

なお、iPhone 17 Proが次世代の「M15」有機ELを採用するかは不明とのこと。そもそも現時点で未発表なため、間に合わない可能性も高いと思われます。

◆2世代でチタンボディに終止符
一方でProモデルには残念な話があります。

老舗Apple系メディア「MacRumors」の報道によると、iPhone 17シリーズはProモデルも含めてアルミニウム製のフレームが採用されることになったそうです。

これは調査会社GF Securitiesの投資家向けメモの中で、Appleのサプライチェーンを担当するアナリスト、Jeff Pu氏が明かしたもの。

チタン製フレームはiPhone 15 Proないし16 Proに軽量かつ頑丈な素材として採用され、『Proモデルの代名詞』にもなりつつありましたが、わずか2世代でAppleはブランド戦略の変更を余儀なくされたようです。

アルミニウムを採用する理由は、チタンに比べて炭素排出量が少ないためとのこと。2030年までに全製品でのカーボンニュートラルを目指すAppleとしては、致し方のない流れなのかもしれません。

ただし薄型軽量のデザイン重視モデルになる見込みのiPhone 17 Airは、例外的にチタンフレームを続投。高級感を際立たせるためか、アルミニウムでは強度が足りなかったものと考えられます。

◆充電速度もノータッチ
人によっては素材変更よりガッカリするかもしれないのが、充電速度がiPhone 17シリーズ共通で最大35Wになるという点。

iPhone 16 Proの有線での充電速度は未公表なものの、有志による数々の検証により最大35W、通常20Wと確認されているため、変化は望めないと見て良さそうです。

iPhoneは高性能なプロセッサと最適化されたシステムにより長時間のバッテリー持ちを実現してはいますが、Xiaomiなどが90W以上の超急速充電に対応している現状、リチャージ性能は大きく劣ると言わざるを得ません。

さらに容量自体は最大のiPhone 16 Pro MaxでもAndroid勢より少なめの4685mAhに止まる上に、6000mAh以上搭載のスマホまで登場していることを考えると、時代遅れという評価が下されるのもやむなしではないでしょうか。

◆差別化解消も今度は差がなさ過ぎる？
iPhone 17の表示性能が大幅に上がるのは喜ばしい一方、相対的に価値を落とすことになりそうなのがiPhone 17 Pro。

去年のiPhone 16は「無印にも最新プロセッサ搭載」でファンを沸かせていましたが、今度はiPhone 15以前のように「Proのみ最新プロセッサ」にすることで再度の差別化を図る狙いがあるのかもしれません。

そしてチタン非採用でどうしてもまとわりつくiPhone 17 Proへのマイナスイメージを、払しょくできるだけの魅力を持たせられるのか。Appleの手腕が問われることになりそうです。