『性能の割に高すぎる』という評価が大勢を占めていたiPhone 16eが、思わぬところで進化していることが明らかになりました。詳細は以下から。
◆長く使う上で避けられないバッテリー交換が簡単に
修理部品の提供などに携わり、電子機器の分解・調査も積極的に行っている米国企業iFixitによりiPhone 16eのレポートが公開されました。
iPhone 16eのバッテリーはiPhone 16/Plusと同様に、電流を流すと剥離する接着剤で固定されているとのこと。ちなみに従来のiPhoneでは剥がしにくいストレッチリリースタイプの接着剤が使われていました。
分解の様子を収めた動画では、本体内部の下部に備えられている導電性のタブとネジポストにボルトクリップを挟み……
15Vの電流を5秒流しただけで、接着などなかったかのように手で簡単、かつキレイに剥がせる状態になっていることが確認できます。
また従来機で見られた、例え『中古の同型iPhoneから正規のバッテリーを流用した』といった場合でも、ソフトウェアによる個体識別を済まさないと機能が制限される「パーツペアリング」もなかったとのことです。
Appleがパーツ交換のハードルを下げたのは、EUではユーザーによる修理を困難にするバッテリー接着などが2027年以降禁じられるほか、すでにアメリカでも去年オレゴン州などで同様の法律が施行されたことが背景にあるとみられます。
さらに、Appleは早くもiPhone 16eの充電コネクタ破損時の分解/修理手順を丁寧に解説したページを公開しており、今までにないユーザーに寄り添った姿勢を見せています。
◆『廉価版なのに安くない』評価から一転
修理が簡単になっていることで、バッテリーが寿命を迎えた際などでのコストが大きく減ると期待できるiPhone 16e。
発表時の約10万円という価格設定には難色を示す反応も多かったですが、ふたを開けてみれば一括約6万6000円で買い切れることが判明したため、一転して廉価版の面目躍如を果たしています。
さらに通信料金が安く済むUQモバイルやワイモバイルを選ぶこともできるため、徹頭徹尾コストを抑えて末永く使える廉価版iPhoneとしての価値を確立したと言えそうです。
少なくとも画面サイズに不満がなければ、いくら安くてもバッテリーが劣化しサポート期間も短い「iPhone SE」などを今更購入するのは得策ではないと思われます。
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