Xiaomiがハイエンドスマホに自社製プロセッサを搭載することが明らかになりました。
コストパフォーマンスを重視する同社らしいアプローチも採用しています。詳細は以下から。
◆Xiaomiついに「高性能な独自開発プロセッサ」実用化へ
廉価版の新型iPhoneが「iPhone 16e」になるという事前情報をいち早く提供したFixed Focus Digital氏および助手を名乗る人物によると、まもなくお披露目される「Xiaomi 15S Pro」向けにXiaomiが独自プロセッサを開発しているそうです。
CPUはArm Cortex-X925(3.2GHz)×1、A725(2.6GHz)×3、A520(2.0GHz)×4の8コア構成で、GPUは「DXT 72-2304」とのこと。
気になる処理能力は『Snapdragon 8 Gen 2とGen 3の間』で、TSMCの成熟した4nmプロセス「N4P」で製造されることによって、コストとパフォーマンスのバランスを取るとされています。
◆Tensor G5と同じGPU、ハイエンドスマホ級
なおXiaomi独自開発プロセッサに搭載されるDXT 72-2304は、かつてiPhoneやiPadなどに搭載された「PowerVR」で知られるImagination Technologies製。
先日Pixel 10の「Tensor G5」がImagination Technologies製GPUを採用すると報じられた際に浮上した、スマホメーカー各社と同社の協業が裏付けられた形となります。
DXT 72-2304はスケーラブルなレイトレーシングや品質への影響を最小限に抑えながらパフォーマンスを大幅に向上させるフラグメントシェーディングレート(FSR)によって、高いグラフィック性能を実現。
Xiaomi 15S Proは「ゲームも遊べる独自プロセッサ搭載のハイエンドスマホ」としてスタートを切るようです。
各種ソフトウェアと最適化することで高いパフォーマンスを得られる一方、製造コストが高騰してしまう弱点がある独自開発プロセッサ。
コスト削減や3nm以降の最先端プロセス採用を目指すのであれば、とにかく搭載する機種を増やして量産効果を生かすしかないだけに、Xiaomiがどこまで本気なのかが気になるところです。
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