2026年のスマホ市場はシビアなことになりそうです。詳細は以下から。
◆2nmはプロセッサ各社が横並びに
未発売スマホやプロセッサに精通し、確度の高い情報をもたらしてきたDigital Chat Station(DCS)氏によると、2026年にAppleとクアルコム、そしてMediaTekがTSMCの2nmプロセスをこぞって採用するそうです。
これは従来行われてきた「Appleだけ最先端プロセスを時限独占」を覆す形となるもの。一方で製造コストが大幅に増加することで、スマホ本体の値上げを避けられない情勢となりつつあります。
◆廉価版の投入が鍵に
製造プロセスの微細化や独自開発コア採用に伴う製造コスト高騰で、ただでさえ値上がりが続くスマホ本体に追い打ちをかけることとなる2nmプロセスの採用。
ここで注目しておきたいのが『各社がどのような形で値上げを抑えるか』という部分です。
すでにクアルコムは今年リリースする廉価版Snapdragon 8 Elite 2において「1世代型落ちの処理能力と最先端プロセスによる最高のエネルギー効率を組み合わせる」というアプローチを採用する見通しとされています。
歩留まり(=良品率)が低くなる傾向にあることから、定格通りに駆動しなかった「選別落ち品」をどう活用するのかについても注目が集まる最先端プロセス。
値上げ圧力が強まる中、メーカー各社の手腕が問われる流れとなりそうです。
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