参入以降大出血が続き、グループ全体の足を引っ張っていた「楽天モバイル」の体勢が順調に整いつつあります。詳細は以下から。
◆着実に収益が上がっている楽天モバイル
楽天グループの2025年第1四半期決算資料によると、今期の楽天モバイルは約593億円の赤字だったそうです。
前年同期が約719億の赤字だったため約126億円の改善を見せたほか、楽天モバイルユーザーが楽天市場などほかのサービスを利用した実績を元に算出される「楽天モバイルエコシステム貢献額」を考慮すると、実質的な赤字は約512億円で済んでいるとのこと。
楽天モバイル単体の売上収益は前年同期比40.7%増となる872億円を達成。以下の条件ではモバイル事業参入以降で初めての四半期黒字化を達成したとされています。
「楽天モバイル」単体の売上収益は872億円(前年同期比40.7%増)で増収。Non-GAAP営業損失は前年同期比175億円の改善となる491億円を計上。毎年第1四半期に計上される固定資産税を除くEBITDAベースでは1億200万円(前年同期比202億円増)となり、携帯キャリア事業参入以降初の四半期黒字化を達成。
なお、楽天グループ全体は約154億円の赤字。前年同期は約332億円の赤字だったため、楽天モバイルの改善分以上に利益が増えているようです。
◆今後も順調に立て直しを図れるか
楽天モバイルの全契約回線数は現時点で約863万回線とのこと。2024年末時点の830万から33万回線の増加で、2025年第1四半期のMNO(B2C)開通数は昨年の成長率を上回る水準で、前年同期比16.9%増とされています。
動画視聴まで可能な衛星通信「最強衛星サービス」の導入により、今後独自の強みを持つこととなる楽天モバイル。ドコモ、auがすでに値上げの構えを見せていることもあり、さらなる躍進が見られるかもしれません。
・関連記事
楽天モバイル『成長鈍化』鮮明に、850万回線突破も純増ペースが半分以下に落ち込み | Buzzap!
3万円台の格安デザインスマホ「Nothing Phone(3a)」速攻レビュー、初の高画質ズームカメラや独自AI搭載の薄型機で楽天モバイル限定カラーやおサイフケータイも | Buzzap!
『スマホ代無料』のセット割引「Rakuten最強おうちプログラム」楽天モバイルが開始、ポイント増額や本体無料など特典も | Buzzap!