XiaomiやLenovoが独自プロセッサ開発にこぎ着ける中、Google初の独自開発Tensorを搭載した最新Pixelがいきなりお目見えしてしまいました。
気が付けば『iPhoneより前』に発売が前倒しされているPixelですが、さらに繰り上げられる可能性はあるのでしょうか。詳細は以下から。
◆びっくりするほど見た目が変わらない最新機種
9to5Googleの報道によると、Pixel 10シリーズのCM撮影現場をとらえた動画が確認されたそうです。
これはバンクーバーの撮影現場に偶然居合わせたXユーザーのMark Teasdale氏が記録したもの。本格的な機材と20人以上のクルーが動員されていたほか、周辺も立ち入れなくなっていたことから正真正銘本番の撮影だと推測されます。
この場で使われていた機種は、フラッシュライトの下に温度センサーが配置されている形からPixel 10 ProないしPro XLとみられますが、形はPixel 9 Proと全く変わりません。
Pixel 9 Pro/Pro XLはカメラ構成が据え置きになる見込みのため、製造コストを考えると理にかなった選択かもしれませんが、変化のないデザインについては賛否分かれることになりそうです。
◆デザイン刷新は捨ててAIに全振りか
なお、Mark Teasdale氏はCMの構成を視覚化したストーリーボードにPixel 10と書かれていたため、新製品の撮影現場だと気づいたとのこと。
ストーリーボード上の画像では「Ask more of your phone(スマートフォンに、もっと質問しよう)」というキャッチコピーも確認できることから、従来以上にAIへ力を入れれていることが伺えます。
また、本体側面などの画像も確認できますが、やはりデザインに変化はみられません。
◆今年のPixelは夏本番前の発売に?
気になるのが、5月末の時点で実機を用いた本格的なCM撮影を行っているという点。
8月発売と仮定するとあまりにも性急ですが、Pixelシリーズのリリースは以下のようにどんどんが早められているため、Pixel 10も前倒しの発売になる可能性が考えられます。
Pixel 8:2023年10月12日
Pixel 8a:2024年5月14日
Pixel 9:2024年 8月22日
Pixel 9a:2025年 4月16日
実際、ストーリーボードにビーチでのキャンプシーンが存在することを踏まえると、夏の長期休暇前に発売することでユーザーに訴求する狙いがあるのかもしれません。
カメラと本体デザインは据え置きで真新しさはないため、Pixel 10 ProはTSMCが3nmプロセスで製造する「Tensor G5」の実力と、AIを用いた新しい撮影体験などがセールス成功の鍵になりそうです。
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