安定生産が間に合わず、Galaxy S25への搭載が見送られたExynos 2500の実力が明らかになりました。
サムスン初の3nmプロセス製造で処理能力が向上しているかと思いきや、肩すかし感があるスコアかもしれません。詳細は以下から。
◆「Exynos 2500」ついにお目見え
まず見てもらいたいのがベンチマークアプリ「Geekbench 6」で確認されたGalaxy Z Flip7とみられる「SM-F766U」のスコア。
シングルコア2012、マルチコア7568です。
搭載されたプロセッサは3.30GHz×1、2.75GHz×2、2.36GHz×5、1.80GHz×2の10コア構成。Exynos 2400から構成が変わっており、クロック数が上がっていることからも「Exynos 2500」と考えられます。
◆Snapdragon 8 Eliteには到底及ばない処理能力に
なお、Buzzap!編集部で測定したGalaxy S24 UltraおよびGalaxy S25 Ultraのスコアと並べるとこんな感じ。
Galaxy Z Flip7(Exynos 2500)はGalaxy S24 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)に近い処理能力であることが分かります。
Galaxy Z Flip7:シングルコア2012、マルチコア7568
Galaxy S24 Ultra:シングルコア2314、マルチコア7365
Galaxy S25 Ultra:シングルコア3107、マルチコア9937
サムスン最先端の3nmプロセスで製造されたにも関わらず、TSMCの4nmプロセスで製造された型落ちプロセッサと並んでしまったExynos 2500。
ただしGalaxy Z Flip7はバッテリー容量の小さな折りたたみスマホであるため、あえて処理能力を落としている可能性があります。
しかしその場合でもエネルギー効率自体は4nmプロセスのSnapdragon 8 Gen 3より優れているとみられることから、バッテリー持ちの面は期待できそうです。
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