Photo by Ruud Hein
単調で憂鬱な仕事をする時、音楽を聴くことで効率を上げることができることが分かりました。その中でも自分で歌ったり演奏するのがベストだとのこと。
肉体労働や単純な事務作業などのルーチンワーク、疲れてうんざりする人も多いのではないでしょうか。そんな時、音楽があることで仕事の効率を上げ、疲れを軽減できることが分かりました。
ドイツのMax Planck Instituteの実験によると、音楽のある環境では仕事がより捗り、疲れを感じにくいことが明らかになりました。その中でも、受動的に音楽を聴くより自分で歌ったり演奏することでより効果を上げられるとのこと。また、この効果は労働のみならず、スポーツやエクササイズでも有効です。
研究を主導したTom Fritzさんの実験では、音楽を受動的に聴かせて器具を使ったトレーニングを実施するグループと、器具を使ってトレーニングすることで音楽が演奏できるシステム(下記動画参照)を使用したグループで筋肉の動き、酸素の吸収量、被験者のトレーニング後の気分の感想などを比較。
Stepper, Tower and Stomach Trainer (close up) on Vimeo
その結果、調査項目のいずれにおいても能動的に音楽を演奏したグループがよりよい成績を収めていました。
Tom Fritzさんによると
「綿花畑で強制労働させられた奴隷たちも、石切り場で採石作業に従事させられた犯罪者たちも歌を歌っていた。ブルースやゴスペルなどの歌はそうした労働の中の音楽やリズムから直接生み出された音楽だと言える。
スポーツ選手が最高のパフォーマンスをするために音楽に身を委ねたり、サポーターが応援歌を歌ったりするのも同じような働きによるものだ」
としています。日本でも昨年の紅白歌合戦で美輪明宏が歌って大きな話題となった「ヨイトマケの唄」などもそうした文化を表した歌のひとつだと言えそうです。
紅白2012「ヨイトマケの唄」美輪明宏 - YouTube
タイピングで音楽を自動生成するアプリやソフトがあれば、IT系のハードワークも多少は楽になるかもしれませんね。
Music makes manual workers put in more effort, shows study Mail Online
(Photo by Ruud Hein)
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