酒造メーカーの相次ぐ参入などもあって、じわじわと回復しつつある消毒用アルコールの供給。
ほっと胸をなで下ろす人も多い中、今ごろになってメルカリが出品を禁止することを発表しました。詳細は以下から。
◆メルカリが今さら消毒用アルコールなどの出品を禁止に
メルカリの公式ページによると、同社は2020年5月2日(土)から当面の間、「医療機関で必要とされる商品」を禁止出品物とするそうです。
このような施策を導入した背景について、メルカリは「現在の緊急的な状況において、 医療機関で必要とされる商品を通常の経済的価値と著しくかい離した価格で出品することは、医療機関・医療関係者に影響を及ぼすおそれがあるため」と説明。
具体的なアイテムとして「手指消毒液」「除菌シート・スプレー類」「高濃度エタノール製品」「精製水」「アイソレーションガウン(防護服含む)」「フェイスシールド」を挙げています。
◆消毒用アルコールなどで荒稼ぎしていたメルカリ
新型コロナウイルス流行でマスクや消毒用アルコールが不足し始めた2月から実に3ヶ月が経過して、ようやく出品禁止を発表したメルカリ。
しかしBuzzap!で4月上旬に消毒用エタノールなどの出品状況を調査したところ、「まとめ買い 早い者勝ち」としてスプレーボトルセットが2万2000円、「300mlで2980円」などのえげつない価格設定で販売されていました。
やはりあちこちで品切れが頻発している体温計も、倍額以上で販売されているものがちらほらと。
ウェットティッシュに至っては、百均で売られていたものが「3つで990円」などで販売されていました。
そして忘れてはいけないのが、これらの高額転売物が売れるたびに、メルカリに10%の販売手数料が入っていたということ。
つまりメルカリは新型コロナウイルス関連アイテムで転売屋と一緒になって荒稼ぎし、供給が安定する兆候を見せ始めたころに、ようやくもっともらしい理由を付けて出品を禁止してみせたわけです。
◆メルカリCEOからの有難すぎるメッセージをご覧下さい
合わせて見てもらいたいのが、4月8日付けで発表された株式会社メルカリ 代表取締役CEO 山田進太郎氏のメッセージ。在宅勤務や会議のオンライン化、出張・会食などの禁止を推進したことなど、自社の取り組みを解説しています。
その上で「メルカリグループとして社会に貢献していきたい」「皆様の安心安全と健康を祈っています」などとコメントしています。
メルカリグループは、生命を直接救うような貢献はできません。しかしながら、緊急事態宣言という状況下で、暮らしに必要なものや自宅での生活を少しでも豊かにするものを必要な方に届けること、自身には不要になったものを売ってお金をつくるお手伝いをすること、またそのお金をネット上を含めより多くの場所でキャッシュレスで使えるようにすること、などの取り組みを通じ、少しでもメルカリグループとして社会に貢献していきたいと考えています。
今後も、上記に加えて我々にできる最大限のサポートをしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆様の安心安全と健康を祈っています。
もちろん法に背くものでなければ商取引は基本的に自由です。
しかし、消毒用アルコール不足で医療機関や家庭が悲鳴を上げる中、3ヶ月にわたって転売屋に加担し荒稼ぎしていたことを考えると、どの面下げて「社会に貢献していきたい」「皆様の安心安全と健康を祈っています」などと言えるのか……という気がしてなりません。
◆転売屋の新たなターゲットは「ホットケーキミックス」に
なお、マスクや消毒用アルコール転売のうまみがなくなりつつある今、転売屋たちのターゲットとなっているのがホットケーキミックス。
全国のスーパーで極端な品不足が起きる一方、おおよそ一般家庭で使わない量であろう6袋セットなどが出品される事態となっており、新たな混乱を招いています。
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