これは決して例え話ではなく、本当に多くの人の命を危険から守った英雄でした。詳細は以下から。
カンボジアで「英雄ネズミ」として知られるMagawaが5年間の勤務を終えて今年6月に引退することが発表されました。
Magawaは爆発物を匂いで検知する訓練を受けたネズミで、仕事を始めてから5年間のうちに71個の地雷と38個の不発弾を発見。これはMagawaを飼育するNPO、APOPOの歴史の中で最も優秀な成績でした。
ネズミは鼻が利き、爆発物の匂いを検知できる上に地雷を起爆させるほどの重くないため、この危険な任務に最適とのこと。
現在Magawaの体調は良好とのことですが、引退する年齢となり、少しずつ動きもゆっくりになってきたことから2021年6月をもって引退し、ゆっくり余生を過ごすことになります。
なおMagawaの偉業に対して2020年、イギリスのチャリティPDSAは77年の歴史で初めて動物に対してゴールドメダルを授与しています。
HeroRAT Magawa is awarded the PDSA Gold Medal - YouTube
映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」でも描かれたように、カンボジアではポルポト時代から国境付近を中心に数百万個ともされる地雷が敷設され、撤去作業が今も続いています。
地雷の被害で死亡したり四肢を失った人も多く、安全に歩けない場所が今もあちこちに残っているのが現状です。
発見した爆発物100個は少なく見えるかもしれませんが、地雷がないと確認され、広大な土地が利用可能となったことを考えると、その偉業には計り知れないものがあります。
英雄としての使命を全うし、ゆっくりと余生を送る。人間からしても羨ましい生き様と言えそうです。
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