確かにこれは美味しいご当地ラーメンですが、それ以上に野菜料理として驚きのクオリティでした。
天理教の本部があることから、日本有数の宗教都市として知られる奈良県天理市。市の名前も天理教由来という筋金入りですが、そんな天理を全国区にしているもうひとつの要素が天理ラーメンです。
天理ラーメンはトンコツ、鶏ガラをベースにした醤油ダレがメインで、中国のラージャンとニンニクがぶち込まれ、ピリ辛かつスタミナたっぷりのスープが特徴。
そこに炒められた多量の白菜や豚肉、ニラにニンジンが載せられ、これからの寒い季節にはたまらない満腹メニューとなっています。
今回訪れたのは「天理スタミナラーメン」と並び立つ天理ラーメンのツートップ、「彩華ラーメン」の本店です。駐車場は広めですがやはり人気。名前を書いて待つスタイルです。
昭和43年創業。「心も体も温まる」味はこれからの秋冬にぴったりです。
老舗の有名店だけにテレビなどでも時折紹介されますね。駐車場にも各地のナンバーが並んでいました。
コロナ禍で時短ながら深夜0時まで営業していました。通常なら午前3時までという、空腹を絶対見逃さないガチっぷりに心意気を感じます。
外にはベンチが並び、ここでも待てます。店内は明るくて広く清潔。回転も予想以上に速いですね。
30分も待たずに着席。現在は東海地区にも展開しているようです。
初報麺ならオーダーすべきは左側の「サイカラーメン」。ニンニク入りなので、デートの際はふたりとも入りを頼む方がいいはず。
餃子や唐揚げなどの一品料理も。昭和創業のラーメン屋は街中華の息吹をどこかに残しているのが高ポイントです。
卵かけご飯が推しの模様。
ラージャンやニンニクはここでマシマシにできます。入れなければそこまで辛くはないのでご安心を。
やってまいりました。バラチャーシュー載せの小(1玉)です。普通のラーメンのサイズですね。
そしてこちらが大(2玉)。どれだけ大きいかというと…。
まさに2倍、おじけづく大きさです。大人と子供くらい違います。
水のグラスとも比べてみると…お分かりでしょうか。
ピリ辛版のタンメンと言えば、味の方向性としてはちょっと想像が付きやすいかもしれません。ですが素晴らしいのは、炒めた野菜とスープが一切の「段差」を感じさせず、味がぴったりと調和していること。ピリ辛さとニンニクが食欲をそそり、食べる手を止めさせません。
麺は強く主張せず、スープと野菜を後ろから引き立てます。食べるスタミナ野菜スープでも飲む野菜炒めでもあり、どちらと考えても極上。強めの味ながらこってりはしすぎず、いくらでも食べられるのが驚きです。
そして味変タイム。追いラージャンと追いニンニクを投入。さらにがっつりなスタミナ味に変身です。確かにここで卵かけご飯があればブーストされると思いつつ、大を頼んでいたのでここは断念。
食べ終わるとひたすらに体が燃えてシャキッとします。ラージャンの唐辛子とニンニクのパワー、そしてあのボリューム感で疲れていても一気に回復させるあたり、評判に偽りはありません。
大阪や京都からわざわざ足を伸ばしてみる価値は十分にありです。
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