高級デザイン家電ブランド「バルミューダ」が満を持して発売した14万円の高級オリジナルスマホが、発売半年にして1円で投げ売られ始めました。
開発中であることが発表されたちょうど1年前、人々に「スマホ業界を変えるかもしれない」と希望の匂いを胸に抱かせたあのスマホは、鮮やかな姿で散り急いでしまったようです。詳細は以下から。
◆発売半年で「一括1円」となったBALMUDA Phone
Buzzap!編集部に読者から提供された情報によると、都内の大手家電量販店でソフトバンクが「BALMUDA Phone」を一括1円で販売しているそうです。
なんとMNPないし新規契約(30歳以下)どころか機種変更まで対象と案内されており、回線契約なしでも12万円以上が割り引かれます。
「2年後に本体を返さないといけない」などの条件もなく、回線契約なしでも85%オフという、正真正銘の投げ売りです。
◆結局BALMUDA Phoneはどこがダメだったのか
・直線のないオーガニックな形状のボディ
・革製品のように使い込むと程良く劣化して味が出る仕掛け
・独自アプリや着信音で差別化
といった作り込みを見せたBALMUDA Phone。「スマホ市場でも存在感を発揮したい」という思いが伝わる1台でした。
しかし実態は不人気で叩き売られているiPhoneのminiシリーズよりも小さい4.9インチフルHD液晶に3年前のCPU「Snapdragon 765」に6GB RAM/128GB ROMを備えた『型落ち性能のハイミドルスマホ』といった位置づけ。背面カメラも1つしかありません。
そして致命的だったのがバッテリー容量。BALMUDA Phoneは消費電力の大きな5G対応にもかかわらず、一般的な4Gスマホを大きく下回る2500mAhバッテリーしか備えていないため、実用面で致命的な欠陥があります。
どれだけ独自の使い心地を追求しても、すぐ電池が切れれば使い物にならない。
そんな基本中の基本すら外してしまった結果、発売半年で1/143280の価格で売られることとなったBALMUDA Phone。欠点をすべてクリアした第2弾がリリースされるのかどうかが気になるところです。
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