「ドコモがつながりにくい」
そんな信じられないような状況が、ようやく改善しつつあるようです。詳細は以下から。
(PDFファイル)NTTドコモの報道発表資料によると、同社はスマートフォンの普及に伴うトラヒック増大によってつながりにくくなっていた都内4エリア(新宿、渋谷、池袋、新橋)で通信品質の改善に取り組んだそうです。
具体的には以下の3項目が中心。「基地局1つ1つの出力を調整した上で増設する(=より綿密に敷設する)」といったアプローチが強化されたほか、ドコモが持つ複数の周波数帯をよりバランス良く利用する試みが取り入れられています。
・基地局ごとのカバーエリアの調整(電波照射の角度調整・指向調整・出力調整)
・周波数間の偏りをなくす分散制御(基地局設備の設定値変更)
・基地局設備の増設(5G設備増設、4G設備増設)
その結果がこちら。おおむね改善していますが、JR渋谷駅の山手線、埼京線ホーム中央付近については「時間帯によってはご利用しづらい場合があります」とされています。
興味深いのがその理由。「駅改良工事によって携帯各社と共用している屋内アンテナが取り外されているため」と案内されており、9月には改善する見通しが明かされています。
駅構内におけるモバイル通信環境の確保のため、駅ホームに屋内アンテナ(他の携帯電話事業者と共用)を設置しておりましたが、駅改良工事に伴い、2023 年2月から屋内アンテナを一時的に取り外す必要が生じました。現在、屋内アンテナの再設置工事を 2023 年 9 月目途に実施する予定で準備をすすめております。お客さまにはご不便をおかけしますが、今しばらくお待ちいただくようお願い申し上げます。
6月に行った「Rakuten最強プラン」の検証で、auすら思うような速度が出なかったのは、このような背景があったわけです。
ただしauと契約者数が1桁違うにもかかわらず1Mbpsを割ってしまった上、駅構内どころかスクランブル交差点ですらパケ止まりを起こして通信できなくなった楽天モバイルを擁護するのは難しいかもしれません。
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