ソフトバンクに続いてウィルコムも水増し加速、「機種変更エコキャンペーン」展開

親会社のソフトバンクに続いて、子会社のウィルコムも契約者の水増しを加速させています。詳細は以下から。


ウィルコムネットショップのキャンペーン|WILLCOM NET SHOP(ウィルコムネットショップ)

ウィルコム公式通販サイト「WILLCOM STORE」から正式に事業を引き継いで運営されている「WILLCOM NET SHOP」では、2013年12月14日(土)~終了日未定で「機種変更エコキャンペーン」が展開されています。

同キャンペーンは機種変更する際に、今まで使っていた端末(WX320シリーズ以降、W-SIMは非対応)に新しい電話番号が無料で発行されることで「もう1台無料キャンペーン」対象端末として利用でき、機種変更手数料2100円(税込)も翌月キャッシュバックされるというもの。

もう1台無料キャンペーン。親回線を「だれとでも定額」で契約し続ける限り、残り2回線の基本使用料が無料になるという内容で、純減が続いていたウィルコムの契約数が、スタートした2011年1月から純増に転じています。

ちなみに「だれとでも定額」の契約数は2013年6月末時点で270万。相当数が「もう1台無料」を適用しているとみられ、ウィルコムの宮内社長は同社のARPU(加入者一人あたりの月間売上高)が非常に低い水準にあることをぶっちゃけています。

なお、機種変更ユーザーに対して、今まで利用してきた端末に新しい電話番号を発行し、そのまま月額最低0円で利用できるようにすることで契約者を増やすやり方は、親会社のソフトバンクが用いている「スマホファミリー割」と同じもの。

東名阪を中心に全国各地で「ソフトバンクショップ」を運営し、ソフトバンクの純増数のうち、15%前後を獲得している独立系携帯電話販売代理店「ベルパーク」が発表している販売実績。新規契約の実に2割以上がスマホファミリー割を用いた「無料SIM」発行でまかなわれるなど、効果は絶大です。

新たに端末を用意する必要もなく、低コストで加入者を増やせるやり方ですが、このような水増し行為が横行するのであれば、ソフトバンクグループと競合する携帯各社が追従せざるを得なくなる可能性もあります。

契約者が伸び悩むイー・アクセスに吸収される形で統合されることになったウィルコムですが、2014年4月の新会社発足を前に、契約数を膨らませるだけ膨らませておこうということなのでしょうか。

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