ドコモが毎年最新のiPhoneを使える新サービス「機種変更応援プログラム」を9月25日から提供します。詳細は以下から。
「機種変更応援プログラム」を提供開始
これが「機種変更応援プログラム」の詳細。対象機種を購入かつ月額300円を支払うことで、購入日から19ヶ月目以降、25ヶ月目までに新機種を購入する場合、購入に使える最大2万7000円分のポイントが還元されるというもの。なお、プログラム利用時は旧機種が回収されるほか、利用しない場合はプログラム料金がポイントで返金されます。
また、同プログラムの提供開始に伴い、購入日から13ヶ月目~18ヶ月目までに新たな機種を購入する場合、追加で2000円を支払うことで、最大2万7000円分のポイントをユーザーに還元する期間限定キャンペーンも実施。2015年9月25日~2016年3月31日までに購入したiPhone 6s/6s Plusユーザーについては、追加料金が不要となります。
対象機種はカテゴリA~Cに分けられ、機種変更の時期に応じて割引額が変動します。
auの「アップグレードプログラム」や「スーパーアップグレードキャンペーン」をコピーしただけのように見えるドコモの「機種変更応援プログラム」。
しかしドコモ広報部に問い合わせたところ、プログラムを利用して機種変更した後でも、前の機種の残債は発生するとのこと。
つまり24回払いで購入後、同プログラムを適用して13ヶ月目に機種変更すると旧機種のローンはそのまま残るため、いくら新機種の本体価格が割り引かれるとはいえ、新機種のローンと旧機種のローンの両方を支払う時期が1年ほど続くわけです。
さらにドコモ広報部によると、「月々サポート適用前の分割支払金」が旧機種の残債として発生するとのこと。ドコモ版iPhone 6s 64GB(新規購入時)の月々サポート無しの分割支払金は4158円であることを考えると、13ヶ月目に機種変更した際に発生する残債は、「最大2万7000円分のポイント還元」などで相殺できるような額では決してありません。
ユーザーに最長1年のローン二重払いを強いる形となる「機種変更応援プログラム」。コピー元となったauのプログラムも「19ヵ月目~25ヵ月目の最大7ヵ月分の残債が無料」という仕組みであるため、最大半年ほどローンが二重化するタイミングがありますが、ドコモのように月々サポート無しの額を最大1年間支払わせるようなことはありません。
これならドコモに旧機種を回収してもらうのではなく、中古屋にスマホを売って機種変更した方がお得なのでは……とすら思ってしまう内容だけに、現在ドコモにこのような制度を取り入れた背景を質問しているところです。
・13:25追記
ドコモ広報部によると、同社が残債ゼロを取り入れなかった背景は、「機種代金の支払いにポイントを充当した残りの額で割賦を組めることから、同じ契約月数でも残債の額がユーザーごとに変わってしまい、不公平感が生まれるため、新機種からポイントで割り引くことにした」とのこと。
仮にiPhone 6s(16GB)を契約した場合、12ヶ月利用した後の残債は4万6656円、もらえるポイントは21000ポイントであるため、2万5000円程度のマイナスが生じてしまいますが、「プログラムを適用しない場合、今まで支払った利用料は返金するので、ドコモ自身が提供する旧機種下取りサービスや、市場での下取り価格などを比較して適用するかどうかを決めて欲しい。」としています。
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