深きものどもの眷属でしょうか?あまりにもおぞましい姿です。
オーストラリアと共に独特の生態系を持つニュージーランド。その海岸に深淵よりおぞましく名状し難き塊が流れ着きました。
この塊が見つかったのはオークランドのムリワイビーチ。住民のMelissa Doubledayさんが発見して写真に撮影し、地域の(平和な)Facebookページ「Muriwai & Waimauku Area Community Group」に投稿したことからネット上で話題となりました。
コメントではエイリアンの宇宙船から誰かのアート作品まで様々な憶測が飛び交いましたが、実はこれはエボシガイという固着性の甲殻類の一種。流木などの漂流物や船底に集団でびっしりと付着して生活し、時折岸に打上げられることが知られています。
貝殻上の頭状部と、時には80cmにも伸びる長い柄部からなっており、見た目は何ともグロテスク。動画で見るとこんな感じですが、食事前にはオススメできません。
@GordonRamsay may be interested in these goose barnacles found in abundance today on #Achill beach We're following the recipe tonight. pic.twitter.com/JYb79B3ZrI
— Achill Heinrich Boll (@BollAchill) 2016年11月14日
有柄目という珍しい目に分類されるエボシガイに近い生物としては日本でも珍味として知られるカメノテがあります。そう考えると海鮮好きの日本人としてはお味が気になるところですが、どうにも食用の記述は見当たりません。
もちろんニュージーランド人も食べようとは思わなかったようで、翌日訪れた人によるとこの打上げられた大量のエボシガイは全滅しており、耐えられないほどの異臭を放っていたとのことでした。
People are freaking out over this 'monstrosity' that washed up in New Zealand - ScienceAlert
What The Hell Is This Thing That Washed Up On a New Zealand Beach_ _ IFLScience
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