かなり作り込まれたスペックにもかかわらず、血迷ったとしか思えないほどの価格で発売されたことで大きな反響があった ベゼルレススマホ「DOOGEE Mix」の実機レビューをお届けします。詳細は以下から。
これが今回解説するスマホ「DOOGEE Mix」の外箱。今回レビューをお届けするのは、6GB RAM/64GB ROMモデルです。
DOOGEE Mixの「Mix」は「MINI」と「MAX」を足したもの。
開けてみたところ。DOOGEE Mix本体、USBケーブル、ACアダプタ以外にソフトケース、画面保護シート、説明書、保証書、画面クリーナー、謎の赤い袋が入っていました。
ACアダプタは海外仕様の5V/2A出力タイプ。日本のコンセントに変換するアダプタをわざわざ買うくらいなら、AnkerあたりのACアダプタを買った方が良さそうです。
「STICK IN HOLE FEEL THE WORLD」「safe grip & always stand」など、なんだか意味深なフレーズが書かれたこちらのパッケージはデュレックスのコンドーム……ではなく、スマホリング。あえてインスパイアしたと思われますが、ジョークの一環でしょうか。
そしてこれがDOOGEE Mix本体。
F2.2/500万画素/広角86度のフロントカメラは画面右下にあります。
背面はこんな感じ。バッテリー容量は3380mAhと少しだけ大きめです。
右側面に音量、電源ボタン
左側面にSIMカードスロットがあります。
イヤホン端子は上部
下部にはmicroUSB端子。5V/2Aの急速充電に対応しています。
そしてDOOGEE Mixの肝の1つ、背面カメラ。F2.0、0.1秒の高速ピント合わせが可能なPDAF(像面位相差オートフォーカス)対応の1600万画素、800万画素のデュアルカメラ(RGB+モノクロ)構成で、被写界深度を生かしたボケ味のある写真を撮れます。
それではさっそく電源を入れてみましょう。
初期設定画面。この時点でDOOGEE Mixの三方向狭額縁っぷりに驚かされます。シャープがいち早く実現したにもかかわらず、消えてしまった「EDGEST」の再来です。
指紋によるロック解除も可能。
画面下部にあるボタンが指紋認証センサーを兼ねています。
ホーム画面。DOOGEE Mixは5.5インチHD(1280×720)有機ELを備えていますが、ベゼルレスのため本体サイズは一般的な5インチスマホと同じ。つまり持ちやすさを維持したまま大画面を楽しめるスマホというわけです。「MINI(本体の小ささ)」と「MAX(画面の大きさ)」を足して「Mix」とは、よく言ったものではないでしょうか。
メニュー画面。基本的に日本語で利用できます。
WEBサイトの表示イメージはこんな感じ。画面占有率の高さをフル活用できます。
同じ5.5インチスマホの「HTC U11」でのサイト表示イメージと比べてみると、ベゼルレスボディの良さは一目瞭然です。
メモリはHTC U11(4GB)を凌駕する6GB。ストレージも64GBあるため、一般的な格安スマホ(2GB RAM/16GB ROM搭載)にありがちな「SDカードに移動できないアプリがストレージを埋め尽くしてにっちもさっちもいかない」といった問題はそうそう起きません。国内メーカーはここだけでも見習うべきではないでしょうか。
さらにカメラ撮影画面も、アスペクト比を16:9に設定すると比喩抜きで「景色そのものを切り取る感じ」に。
アスペクト比を4:3にしてみたところ。もちろんカメラにこだわるだけあって、マニュアル撮影(プロモード)も利用できます。
デュアルカメラで被写界深度を使った撮影については、Blurモードに切り替える必要があります。
また、DOOGEE Mix独自の便利機能として、片手操作で画面にオーバーレイ表示できる動画プレーヤーや音楽プレーヤーを呼び出したりできる「One Hand Floatview」を実装。
スクリーンショット周りが作り込んであり、「画面全体」「画面の任意の場所」といった形で撮影エリアを選べるほか、加工も可能。ベゼルレス+大画面をより使いやすくしている印象です。
スケジュールに沿って電源をON/OFFできる謎機能も。「スマホに触れない時間」を強制的に作り出せるようになるため、上手くスマホと距離を取れるようになるのも、なかなか面白いのではないでしょうか。
SIMフリースマホでありながら、ETWS(緊急速報)にも対応しています。
同じMediaTek製プロセッサを備えたスマホ同士で使える、簡単共有できる機能「HotKnot」も。なお、DOOGEE Mixのプロセッサは2つのカメラを使ってノイズを削減できるなどデュアルカメラに最適化し、4K動画やHDRビデオも撮影できる「Helio P25」です。
AnTuTuベンチマークのスコアは60691。
実際に触ってみたところ。レスポンスも悪くなく、十分実用に耐える印象でした。
なお、以下の通販サイト「Banggood.com」によると、DOOGEE Mixの本体価格は人気のHuawei製スマホ「Huawei P10 Lite」より1万円近く安い2万1603円。
技適マークを取得していない点に注意が必要ですが、Huawei P10 LiteがP10からデュアルカメラが省かれたのに対し、DOOGEE Mixはデュアルカメラを備えた上にRAM/ROMを倍増させてP10 Liteよりも安いという、えげつないコストパフォーマンスを実現しています。
DOOGEE MIX 5.5 Inch Android 7.0 6GB RAM 64GB ROM Helio P25 Octa-Core 2.5GHz 4G Smartphone Sale - Banggood.com
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