いよいよ大谷資料館の地下巨大空間に入っていきます。詳細は以下から。
平安京よりも古い大谷寺の石仏や高さ27mの平和観音を訪れた前編はこちらから。
大谷景観公園を通り過ぎたBUZZAP!取材班は大谷資料館の看板に従って奥へと進んでいきます。不思議なことにこの通り道では時折極めて涼しい風が吹いてきます。これが実は地下空間から流れ出た冷気なのです。
歩いて行くと開けた空間に行き当たります。目の前にはこの断崖が。
こちらの空間は昔オカリナの宗次郎のコンサートが行われたことのあるスペースとのこと。
見渡すとこんな感じで大谷石の崖に囲まれています。
Rockside Marketというやたらとオシャレなカフェ兼大谷石関連グッズ等のショップです。コーヒーはもちろんジェラートやガレットまで食べることができてしまいます。
そしてこちらが「大谷資料館」。入城料は大人800円です。名前だけ聞くと単に大谷石に関する資料が展示されているだけの小さな建物に見えますが、この建物は入口に過ぎません。1階にはもちろんそうした資料も展示されているので、ざっと見ておくとこの先の地下空間がどのように形作られ、活用されてきたのかがより深く理解できます。
地下空間の見取り図です。歩けるのは一部で、その先にも広大な空間が広がっているのが分かります。
地下空間へはこのような階段を降りていきます。周りの壁は全て天然の大谷石です。この辺りからひんやりとした空気に包まれます。夏でも地下の気温は10度台なので、外がどんなに暑くても上着を持っていきましょう。
角をいくつか曲がると突然目の前に巨大な空間が開けます。
右奥を見たところ。こちらもずっと奥まで広い空間。
このような順路を辿って底まで降りていきます。あまりのインスタ映えにスマホを構える人が多いので、譲り合いながらゆっくり歩きましょう。
底には実際に採石に使われた機械なども展示されています。
このように非常に立体的な空間です。手前の石は採石された大谷石のサンプルです。
奥に向かって歩きます。なだらかな斜面は外部から入った湿気が結露して滴るために湿っています。
かつて軍事工場だったことを示すサイン。陸軍の倉庫として使われただけでなく、中島飛行場の戦闘機「疾風」の機体工場としても使われていました。
地下空間内は基本的にライティングが施されているため、自前の懐中電灯などは不要です。
ずっと下ってきて最奥部の近くまで来ました。
最奥の平坦なエリアに辿り着きました。
人だかりと美しいライティングの方に近づいていくと…。
このようにオブジェが展示されています。
家族連れも大満足ですね。
角を曲がる度にこうした壮大な空間が現れます。息を呑みつつ散策します。
動画で見るとこんな感じです。
大谷資料館の巨大地下空間 - YouTube
こちらの天井には開口部が。
ステージが作られています。
立ち入り禁止区域も美しく彩られています。
映画やPV、ドラマの撮影などにもこの地下空間は使われています。
エンヤが日本のテレビ番組に出演した際にここで歌っていたことを示す写真。
こちらは「勇者ヨシヒコ」です。
なんとドンペリの発表イベントも開催されていました。
なぜか奥の方に車が見えます。関係者のものでしょうか?
こちらには伝説の剣でも刺さっていそうなモニュメント。
立てかけられたハシゴが神々しいことになっています。
この奥も開口部。緑が生い茂っているのが見えたのですが写真で撮るのは困難。
ということで、ゆっくりじっくり見ておよそ1時間弱の地下空間滞在でした。夏に涼しくて気持ちいいのはもちろんのこと、冬に来ても10度台なのでむしろ外よりは暖かいため快適という、オールシーズン対応型のスポットであることはどれだけ強調してもよいでしょう。
年末年始を除いて無休でもあり、JR宇都宮駅からもバスで30分というアクセスも決して悪くはありません。巨大空間・巨大建造物好きは一度じっくり訪れてみてもよいのではないでしょうか?
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