人類の観測史上初の太陽系外から飛来した恒星間天体の表面が有機物に覆われていたことが報じられています。詳細は以下から。
「重力波の発見に勝るとも劣らない」と天文学者らを狂気乱舞させた恒星間天体「オウムアムア」。人類の天体観測史上で初めて発見された太陽系外から飛来した天体として世界的な注目が集まっていました。
オウムアムアがどこから来たのか、どんな物質からできているのか、どれほど古いのか、人類にとっては全てが初体験で謎に包まれていました。
その葉巻状の特異な形状から「宇宙人の恒星間航行船なのではないか」という憶測が飛び交ったりもしていましたが、観測の結果極めて興味深いことが判明しています。
オウムアムアを構成する物質をスペクトル分析したところ、その本体は氷を大量に含んでいたことが判明。ですが、これまで発見された彗星とは違い、太陽に近づいても氷が蒸発してできる尾を引くことがありませんでした。
その理由として、表面に炭素を含む「有機物」の層が存在し、この層にコーティングされていることで内部の氷が蒸発して尾となることを妨げていたということです。
「水分を内部に閉じ込めておくための有機物の皮膜」と考えるとなにやらロマンを感じてしまいますが、詳細に関しては不明のまま。
飛び去っていくオウムアムアを観測できる時間は極めて限られていますが、恒星間宇宙からの来訪者がどのようにしてこのような構造を取るに至ったのか、謎が解き明かされることはあるのでしょうか?
Oumuamua_ First alien object to visit our solar system is wrapped in strange organic coat, scientists reveal _ The Independent
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