新型コロナの影響で地球の「振動」が激減


新型コロナウイルスの感染拡大によって世界各国で行われているロックダウン。日本でも緊急事態宣言によって外出自粛要請が出され、普段に比べて街が閑散としている様子が報じられています。

これに伴い、地球に満ち溢れる「振動」が激減していることが分かりました。詳細は以下から。

ベルギー王立天文台の地質学者で地震学者のThomas Lecocq博士によると、ロックダウン後に首都ブリュッセルでの空中の地震波のノイズが30%から50%減少しました。同様の報告はロスアンゼルスやロンドンからも届いているとのことです。

この地震はのノイズには多くの要因がありますが、都市での人間の活動に寄って引き起こされる振動が少なからず含まれています。飛行機が減便となり、自動車での外出が減り、人の移動が大きく制限されるといった現在の状況がこれらの分のノイズを減らしたことになります。

これにより、普段に比べて地震波の測定の精度は上昇しているとのこと。この期間中に収集されたデータが将来的に地震のさらなる研究と理解に役立つことになるかもしれません。

なお、都市部から遠く離れた研究機関では今回のロックダウンなどによる影響はほとんどないだろうとのことです。

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