イヤホン不要で頭に直接音を送り込む「サウンドビーミング(SoundBeaming)」開発、周囲への音漏れなしで音楽鑑賞が可能


音楽を聴く際に気になるのが騒音問題。その解決法としてはイヤホンやヘッドホンが一般的ですが、どちらも不要になるデバイスが開発されています。詳細は以下から。

イスラエルのNoveto Systemsが開発したのは、イヤホンやヘッドホンのようなガジェットを用いずに直接耳に音楽を送り込むデスクトップ用のデバイスサウンドビーミング(SoundBeaming)です。

サウンドビーミングは3Dセンサーモジュールを内蔵しており、人の耳の位置を特定して追跡し、超音波を送って耳の位置に音のポケットを作り出します。これによってその人だけに音が聞こえる仕組みになっており、前後左右に動いても大丈夫。

サウンドビーミングの音はステレオはもちろん、360度サラウンドにも対応しており、まるでその場にいるような没入感を味わえるということです。

この技術を使えば、例えば周囲に迷惑を掛けずに音楽はもちろん、映画やゲームを大音量で存分に楽しむことができます。

またウェブ会議も周囲の同僚に気遣わずに可能に。

自動車のナビやアラームなども逃さず運転席でしっかりキャッチ可能。

フィットネス中もイヤホン不要で快適に音楽を楽しめます。

実際に使用している動画は以下から。とはいえ、こればかりは実際に体験しないと真価は分からなそうですが…。


この技術のポイントは大きく分けてふたつ。まずはヘッドホンやイヤホンが不要なため耳を覆うガジェットがないため耳周りが自由になると同時に、周囲の音もちゃんと聞こえるということ。そして周囲に音が漏れず自分だけに聞こえるため、騒音問題が発生しないということ。

特に後者は応用すれば複数人数の耳に聞こえるようにしたり、一定の空間だけに聞こえるような調整も期待できそうです。実現すれば騒音が苦情の原因となりかねない音楽イベントなどには朗報となります。

もちろんどこまでの音質が再現可能かは現時点では分かりませんが、商用モデルの第1号「Soundbeamer 1.0」は2021年のクリスマス商戦を目途に発売予定とのこと。実際に体験できる日も遠くないかもしれません。

・関連記事
「テクノは音楽でありDJはアーティストである」独連邦金融裁判所が判決、ナイトクラブに伝統的コンサートと同等の軽減税率を適用へ | Buzzap!

イーロン・マスクが巨大レイヴ会場を建設へ、ベルリンの新テスラ工場の屋上に | Buzzap!

「自転車に乗って参加する野外音楽イベント」が開催されてしまう | Buzzap!

巨大バルーンにバンドも客も全員入る、新型コロナ対応ライヴをザ・フレーミング・リップスが開催 | Buzzap!

イヤホン不要で頭に直接音を送り込む「サウンドビーミング(SoundBeaming)」開発、周囲への音漏れなしで音楽鑑賞が可能
フォローして最新情報を手に入れよう

音楽に関連した楽天商品[PR]