長年冬にとんでもないデコレーションを作り続けた結果、いつの間にか有名観光地となってしまいました。詳細は以下から。
話題になっているのはアメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリスに住むVeal一家。彼らは1961年から60年に渡って唯一無二のデコレーションを自宅の敷地に作り続けてきました。
それはある意味クリスマスツリーなのですが、そんじょそこらのツリーではありません。なんと氷樹として作り上げており、いつしかこのツリーは「Veal Ice Tree」として知られるようになりました。現在は公式HPに加えてFacebookページやInstagramアカウントも開設されています。
ただし、ツリーとは呼ばれていますが生きている木は使われておらず、木製の枠に氷点下の夜にホースから流れる水を使って作られた、いわゆる氷の「彫像」とも呼べるもの。
気温が許す限りほぼ毎年作られてきており、地元の人々らにも人気。Googleマップにも「観光名所」として登録されており、クチコミ100件の総合評価は☆4.8という高評価です。
このVeal Ice Treeは1961年に初代制作者のVierl G. Vealさんが自宅の庭の凍った池に続く「氷のすべり台」を作ろうと、丘の斜面にミスト状の水を噴き掛けていた時に偶然できたもの。夜間に強風で煽られたミストがスイカズラの藪に降り注いで氷の彫刻ができあがったのです。
Vierlさんと妻のMabelさんはこれを面白がって、より大きなスケールでできないかと作り上げたのが初代のVeal Ice Treeというわけです。
最初は生きた木を使っていたものの、1965年からはVeal Ice Treeには木の枠を用いるようになり、現在の原型ができあがります。
1970年代にVierlさんは亡くなりましたが、すでに有名になっていたことから家族はそれ以降もVeal Ice Treeを作り続けることを決めます。
Veal Ice Treeの水には池の水が用いられており、毎年気温によってその高さも異なります。平均で12mほどですが、寒かった2014年にはなんと24mにも及んだとのこと。もちろん自然の話なのでクリスマスに間に合わないケースも出てきます。
なお、鮮やかな色は完成後に無害な食品着色料を吹き付けて着色されています。どうやって作っているかはこれらの動画で詳しく見ることができます。
日本雪まつりの雪像も素晴らしいのですが、こうした自然の作り出す形状を楽しむツリーというのも面白い発想です。北海道でならできるかもしれませんが…?
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