聖書の中をくり抜いて隠した銃。
もうこの時点で厨二マインドがうずいて仕方がありませんが、そんな設定の元ネタとなった銃が存在しています。詳細は以下から。
神の愛を説く聖書と人を殺す銃という、ある意味最も相反する(そして歴史的に見ればこの上なく隣り合う)存在が一体となったのがこちら。
この仕込み銃の持ち主はヴェニス総督となったフランチェスコ・モロジーニ。17世紀後半のモレア戦争時にオスマントルコと奮戦し、占領下だったアテネで武器庫にされていたパルテノン神殿にカノン砲をブチ込んで廃墟に変えた人物です。
漫画やアニメで「聖書をくり抜いて隠す拳銃を持つキャラクター」はその設定の時点で強キャラ感を醸しだしますが、その元ネタの人物も圧倒的な強キャラだったことが分かります。
なおこの仕込み銃は聖書を閉じると外からは完全に見えなくなるのみならず、絹製のしおりを引いて閉じたまま射撃することが可能という、完全な暗殺用武器。
実際にはフランチェスコ・モロジーニがこれを使って誰かを暗殺した記録は残っておらず、そのロマンのみが伝わって現在コッレール博物館に所蔵されています。
コンスタンティン (字幕版)
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