ソニーが満を持して送る2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T」を搭載した「Xperia 1 V」が先日発売されましたが、やはり気になるのが本体の発熱。
発熱問題を抱えたSnapdragon 8 Gen 1を搭載した前モデル「Xperia 1 IV」はカメラを操作していると如実に本体が熱くなっていましたが、最新モデルはどのように改善されているのか耐久実験を行ってみました。詳細は以下から。
今回実験に使ったのは「Xperia 1 V」「Galaxy S23 Ultra」「Pixel 7 Pro」の3機種。
発熱にどれだけ耐久できるのかを比較するために、屋内で機内モードにしてから4K/60fpsで動画をひたすら撮影し続けてみました。
10分後。問題なく動作しているように見えます。
30分経っても開始から特に変化はなく、発熱による影響は見受けられません。
45分に差し掛かろうとしたタイミングで……
Pixel 7 Proに「デバイスの温度が上昇しすぎています。動画の品質が低下する恐れがあります。」との警告が出現しました。発熱によりパフォーマンスが低下しているようです。
1時間後。なんと今回、どのスマホも熱で撮影が止まってしまうようなことはありませんでした。
実験の様子はこちら。1時間の長尺動画です。
測定後に本体を触ってみると、各機種ともアチアチになっています。
ただ、実験の様子を撮影していた「Galaxy S22 Ultra」はフルHDでの撮影だったにもかかわらず、発熱でシステムが落ちる直前でした。
Tensor G2を搭載したPixel 7 Proが真っ先に悲鳴を上げ、Snapdragon 8 Gen 2搭載のGalaxy S23 UltraやXperia 1 Vが最後まで生き残った今回のテスト。
むしろその様子を撮影していたSnapdragon 8 Gen 1搭載のGalaxy S22 Ultraが発熱でシステムダウン寸前になってしまう……という、興味深い結果となりました。
図らずもプロセッサごとの特性が浮き彫りとなりましたが、一つ言えるのは「Galaxy S23 UltraやXperia 1 Vは発熱問題を高い水準でクリアしている」という点。
大枚をはたく以上、すぐアチアチになるようなスマホは避けたいものですが、今年のハイエンドモデルは豊作と言えそうです。
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