1年間に数十件も発生している、駅ホームでの視覚障がい者の転落事故。
鉄道各社がホームドアの整備を進めているものの、コストの問題でうまく進まない事業者もあるのが現状ですが、ソニーが開発中の技術があまりにも画期的でした。詳細は以下から。
CEATEC 2023のソニーブース。
まず見てもらいたいのが、こちらの白杖。杖自体は一般的なものと同じですが……
手元にソニーのロゴが入ったデバイスが取り付けられています。
このデバイスが多様性を認め、すべての人が支え合いながら生活できるインクルーシブ社会のためにソニーが開発している「外出時歩行支援プロジェクト」の中核となるもの。
先端に付いたカメラやセンサーで間近にある物体に加えて「何もないところ」まで検知できるため、障害物検知はもちろんホームからの転落事故を防ぐこともできます。
「喫茶店の入口にあるメニューの読み上げ」「目的地までのルート案内」など、外出を積極的に支援してくれる機能まであります。
音量操作などに使えるダイヤルの実装も検討中。白杖そのものが重くならないよう、75グラムの小型・超軽量ボディを実現しています。
利用イメージはこんな感じ。「視覚障がいがあっても気兼ねなく外出できる未来」を期待してしまうアプローチに、思わず感心させられてしまいました。
・関連記事
リアルタイム字幕システム「Cotopat」速攻レビュー、高齢者などの『聞き取りづらさ』を解決し7ヶ国語翻訳もできるコミュニケーションに特化した京セラの新技術 | Buzzap!
「睡眠時無呼吸症候群」Galaxy Watchで検知できる新機能、早期発見で脳卒中や認知障害、心疾患を防げるように | Buzzap!
「CEATEC 2023」記事まとめ、日本最大のITとエレクトロニクスの展示会 | Buzzap!