アメリカによる厳しい制裁の中、7nmプロセス採用の自社製プロセッサ「Kirin 9000s」を最新スマホ「Mate 60 Pro」に搭載し、華麗なる復活を遂げたHuawei。
新たなハイエンドスマホ向けに新たな一手を繰り出すようです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、Huaweiは3月発売予定のフラッグシップスマホ「P70」シリーズに、未発表の新型プロセッサ「Kirin 9010」を搭載するそうです。
プロセッサの詳細については不明ですが、9010というネーミングから、Mate 60 Proに搭載のKirin 9000sの流れをくむハイエンドスマホ向けプロセッサとみられています。
また、同社はアメリカからの禁輸措置にもかかわらず、半導体製造プロセスの微細化に不可欠な「EUV(極端紫外線リソグラフィー)」装置なしで理論上5nmプロセスまでの半導体を製造できるとかねてより報じられていました。
Kirin 9010が5nmプロセスによって製造されれば、微細化が進むことでKirin 9000sよりも高い電力効率や処理性能をもたらすことになります。
ただし、EUV装置なしでの5nmプロセスの実用化は工程が複雑であるほか時間とコストがかかるため、歩留まり(良品率)が非常に悪いとされており、十分に量産されない可能性もあるKirin 9010。
より高価格になるとも指摘されているため、総出荷台数が8週間で240万台を達成したMate 60を越える人気を獲得できるのか注目されます。
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