【深掘り】「Xiaomi 14T」ベンチマーク測定、Pixel 8aを圧倒しハイエンドスマホに迫る性能を実現も妥協点が明らかに


一部店舗で発売初日に2万円台で投げ売りされているUQ mobile最新スマホ「Xiaomi 14T」の処理能力を測定してみたところ、なかなか心躍る得ない結果となりました。詳細は以下の通り。

◆ハイエンドスマホに迫るプロセッサを備えたXiaomi 14T
まず踏まえておきたいのが、Xiaomi 14TはそもそもMediaTekのハイミドル向けプロセッサ「Dimensity 8300-Ultra」を備えているという点。12GB RAM、256GBストレージと、格安スマホとは一線を画した基本性能を実現しています。

なお、今回比較に用いたのはGoogleの人気スマホ「Pixel 8a(7万2600円)」と、昨年発売されたフラッグシップスマホ「Galaxy S23 Ultra(au版、19万7650円)」です。

◆さっそくベンチマークを測定してみた
・AnTuTu
まずは定番ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark(V10.4.0)」で処理能力を比較。Xiaomi 14T(左)のスコアはPixel 8a(中央)を圧倒しただけでなく、Galaxy S23 Ultra(右)の85%以上という非常に高い処理能力を実現しています。

Xiaomi 14T:1311990
Pixel 8a:1144532
Galaxy S23 Ultra:1516963

・GeekBench 6
続いてはゲームに向いているかどうかをチェックできる定番ベンチマークアプリ「3D Mark」で測定……と思ったものの、POCO F6 Proのレビュー時にも表示された謎のエラーで起動できませんでした。

そのため今回は「Geekbench 6」のGPUテスト(Vulkan)を実施。やはりXiaomi 14TのスコアはGalaxy S23 Ultraに迫るものであることが分かります。

Xiaomi 14T:8519
Pixel 8a:7182
Galaxy S23 Ultra:9456

◆ストレステストで見えてきた妥協点
今度は長時間にわたるゲームプレイや動画撮影などを想定した高負荷時の耐久性をチェックできるストレステストを実施。3D Markを利用できないため、今回はAnTuTu Benchmarkを用いています。


テスト結果はこんな感じ。負荷が高まるにつれて、どれだけCPUパフォーマンスが上下するかで発熱時の安定性を占うものですが、Xiaomi 14TはPixel 8aこそ上回ったもののGalaxy S23 Ultraに大きく引けを取るグラフになりました。

おそらくコスト削減で本体の冷却性能があまり高くないため、長時間負荷をかけ続けるのには向かないものの、日常使いであれば高い処理能力を生かした快適なスマホライフを末永く楽しむことができると考えられます。

Xiaomi 14T:60~80%
Pixel 8a:40~90%
Galaxy S23 Ultra:80~100%

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