楽天モバイル契約増に急ブレーキ、ahamoやUQ mobile、LINEMOの「料金そのままデータ大幅増量」背景に


契約数800万突破、プラチナバンドでのサービス開始など、波に乗り始めた楽天モバイルが失速しています。詳細は以下から。

◆順調に契約者数を増やす楽天モバイルが失速気味に
まず見てもらいたいのが、楽天モバイル契約数の推移(報道発表日ベース)。2023年8月28日に500万契約を突破して以来、2024年上半期を除いて毎月25万人のペースで契約者を獲得してきました。

・500万→600万:4ヶ月
→23年8月28日~12月28日

・600万→700万:6ヶ月
→23年12月28日~24年6月28日

・700万→800万:4ヶ月
→24年6月28日~10月21日

しかし本日の年頭挨拶で三木谷氏が明かした最新の契約数は830万。800万契約を突破して2ヶ月半で30万人しか増えておらず、鈍化傾向にあることが見てとれます。

楽天モバイルにおいては、昨年はプラチナバンド(700MHz帯)での商用サービスを開始するとともに、全契約回線数が830万回線を突破しました。また、法人向けにも、様々なニーズにお応えするソリューションを拡充してきています。日本の物価全体が高まる中、通信費の低減に大きく貢献してきており、今後も、品質高く、無制限で、お手頃な値段でご利用いただけるように全力で取り組んでまいります。


◆携帯各社のサブブランド攻勢が奏功か
楽天モバイルの成長が鈍化した背景にあるとみられるのが、携帯各社の格安プラン強化。先陣を切ったドコモは10月1日からオンライン専用プラン「ahamo」を基本料金そのまま20GBから30GBへとデータ増量に踏み切りました。

ソフトバンクもahamoに対抗しLINEMO」を料金そのまま30GBへとデータ増量しています。

より踏み込んだのがKDDIのサブブランド、UQ mobile。店頭でのサポートも受けられるコミコミプラン+」は10分間の通話定額と月間33GBのデータ通信がセットになっています。

2024年に入って初の学割、家族割、シニア向け割引などを相次いで発表し、プラチナバンドの商用サービスも相まって勢いづいたかに見えた楽天モバイル。

ワイモバイルも今年からデータ容量を引き上げるなど、同価格帯のプランで携帯各社による包囲網が築かれつつありますが、次はどのような一手を見せてくれるのでしょうか。

・関連記事
楽天SPU「モバイルやキャリア決済特典など要エントリー制」に、理由も広報に聞いてみた | Buzzap!

楽天モバイル「プラチナバンド」基地局の整備状況は?サービス開始から半年の節目に問い合わせてみた | Buzzap!

楽天モバイル「紹介者に10000ポイント還元」へ大幅強化、新規契約やMNPにポイント増額も『紹介された方がお得』に | Buzzap!

楽天モバイル契約増に急ブレーキ、ahamoやUQ mobile、LINEMOの「料金そのままデータ大幅増量」背景に
フォローして最新情報を手に入れよう

モバイルに関連した楽天商品[PR]