独自開発の「Oryon」コアを初めて搭載した結果、本体価格が高騰してしまったSnapdragon 8 Eliteの低価格版が登場しました。詳細は以下から。
◆「1コア足りない版」Snapdragon 8 Eliteいきなりラインナップに追加
これが(PDFファイル)クアルコム公式ページに突然掲載された型番「SM8750-3-AB」のSnapdragon 8 Eliteの仕様一覧。なお、オリジナルの型番はSM8750-ABです。
本来Snapdragon 8 EliteのCPUは最大4.32GHz駆動の超大型コア2つ、最大3.53GHz駆動の大型コア6つの8コア構成ですが、SM8750-3-ABは大型コア5つの7コア構成です。
◆基本的な処理能力は同じ、高騰する製造コスト削減にも寄与
大型コアのみを用いた場合のみ影響が出る可能性がある一方、超大型コアを用いた場合の最大パフォーマンスはオリジナルと同じで処理能力以外の面も変わらない7コア版Snapdragon 8 Elite。
・処理能力45%が向上
・電力効率が44%改善
・消費電力が最大27%削減
グラフィック性能にかかわるGPUやAI関連の処理をつかさどるNPUも同じ仕様であるため、どうやら製造時に大型コア1つがまともに駆動しなかった「選別落ち」品を低価格版として販売することで、全体の製造コストを引き下げるようです。
なお、クアルコムは7コア版Snapdragon 8 Eliteとは別に廉価版にあたる「Snapdragon 8s Elite(型番:SM8735)」を開発中。
ただしOryonコア非搭載でSnapdragon 8 Gen 3にほど近い処理能力となる見込みのため、7コア版に圧倒的なアドバンテージがあるものとみられます。
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