初の有機ELディスプレイや4800万画素カメラ、そして最新プロセッサ「Apple A18」を搭載するなど、飛躍的に進化を遂げることが期待されている新型iPhone SE。
画面の大型化に伴いバッテリー容量が引き上げられることも期待されるなど、目に見えて使い勝手が向上する見通しですが、思わぬところに爆弾を抱えている可能性があることが明らかになりました。詳細は以下から。
◆iPhone SE(第4世代)初のApple独自モデム搭載に
韓国メディア「東亜日報」の報道によると、新型iPhone SEは初の自社開発5Gモデムを搭載するそうです。
これは現在採用しているクアルコムなど他社製モデムへの依存から脱却すべく実に2018年から開発を続けてきたもので、ようやく実用化にこぎつけたとのこと。
自前で手がけることで製造コストを引き下げるだけでなく、iPhoneやiPad、MacBookなどの自社製品に最適化できるようになるため、低い消費電力と高いパフォーマンスを実現できるメリットが挙げられています。
◆懸念材料は通信速度や「つながりやすさ」
なお、Appleのモデム開発がここまで難航したのは、ひとえにクアルコムの技術力が優れているため。
CDMA方式の実用化にこぎつけたのを皮切りに、古くから世界中の携帯電話会社と連携して安定した高速通信を実現するよう研究開発を進めてきた同社には莫大なノウハウと特許があり、それらに抵触しないモデムを自前で開発するのは困難を極めるわけです。
そして新型iPhone SEに搭載される自社製5Gモデムはミリ波(mmWave)非対応であるため、クアルコム製モデムを搭載したiPhone 16シリーズなどと比較して通信速度で引けを取るほか、かねてから発熱や小型化、エネルギー効率の問題に直面してきたことも明かされています。
少なくともクアルコムとのライセンス契約が切れる2026年までは技術力の差を埋めることができないとみられているApple。
携帯電話に最も大事な「つながりやすさ」に影響が出てしまえば、どれだけ高性能でも意味がないだけに、新型iPhone SEは同社の今後を占う試金石となりそうです。
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