携帯各社がしのぎを削る春商戦のさなか、楽天モバイルが気になる発表を行いました。詳細は以下から。
◆楽天モバイルが850万回線を突破
楽天モバイルの報道発表資料によると、2月27日に同社の契約数が850万回線を突破したそうです。
同社は前年比で「18歳以下の契約数が約1.5倍」「25歳以下の契約数が約1.4倍」とうたった上で『若年層を中心に契約数が増加しています』としています。
また、5歳から25歳を対象に開始した「春の応援」キャンペーンにより、18歳以下の契約数が前年比で約1.5倍、25歳以下の契約数が前年比で約1.4倍に増加しており、若年層を中心に契約数が増加しています(注2)。
しかしこちらのグラフを見てみると、あくまで2月14日~2月27日までの「若年層の純増数」が約1.4倍ないし約1.5倍になっただけで、若年層そのものが一気に増えたかのように誤解を招く表現であることが分かります。
◆純増ペース半減、成長に急ブレーキ
なお、ここで見てもらいたいのが、Buzzap!編集部でまとめた楽天モバイル契約数の推移(報道発表日ベース)。
同社は2023年8月28日に500万契約を突破して以来、800万契約を達成するまで月平均25万のペースで純増してきましたが、800万契約を達成してからは12万5000に半減しているのが実情です。
・500万→600万
4ヶ月(23年8月28日~12月28日)
・600万→700万
6ヶ月(23年12月28日~24年6月28日)
・700万→800万
4ヶ月(24年6月28日~10月21日)
・800万→850万
4ヶ月(24年10月21日~25年2月27日)
◆2025年に状況がさらに悪化
そして非常に興味深いのが、楽天モバイルが830万契約を達成した2024年12月末以降は20万しか増えていないこと。
つまり2025年に入ってから1ヶ月あたりの純増数は10万にまで落ち込んでいるわけです。
今年初めにBuzzap!で成長の鈍化をお伝えした時から、さらに状況が悪化している楽天モバイル。
つい先日発表された「学生なら月間3GBまで1年実質無料」がテコ入れなのは誰の目にも明らかでしたが、かなり逼迫した事態であるようです。
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