常に最先端プロセスで製造されたプロセッサを採用してきたAppleが、大きく方針を転換するかもしれません。詳細は以下から。
◆iPhone 18(Apple A20)の製造プロセスは?
老舗Apple系メディア「MacRumors」の報道によると、iPhone 18に搭載されるApple A20は引き続きTSMCの3nmプロセス(N3P)で製造されるそうです。
これは投資会社GF Securitiesのアナリスト、Jeff Pu氏が明かしたもの。iPhone 17のApple A19およびA19 Proと同じプロセスを用いることになるため、基本的な処理能力や電池持ちに影響するエネルギー効率は据え置きとなります。
ただしApple A20ではウエハーレベルでプロセッサ、メモリ、Neural Engineを緊密に統合するパッケージング技術「CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)」によって、Apple Intelligence関連の処理が改善されることが期待できます。
◆Androidスマホとは横並び、Galaxyに先を越されるおそれ
「Snapdragon 8 Elite 2」「Dimensity 9500」といった次世代プロセッサもN3Pで製造されるため、ほとんど横並びになるとみられるiPhone 17シリーズとハイエンドAndroidスマホ。
背景としてTSMCの2nmプロセスは製造コストが高く、Appleであっても『当面ペイできない』と判断せざるを得ない状況であることなどが考えられます。
また、そんな中で見逃せないのがSamsungの動き。
最先端プロセスでTSMCの後塵を拝してきた同社は、劣勢を挽回すべく2026年発売の「Galaxy S26」に2nmプロセス製造のExynos 2600を搭載できるよう全力を投じており、一定の手応えを感じる状況にあると報じられています。
唯一2nmプロセスで製造されたプロセッサを搭載するGalaxy S26に先を越されたあと、さらにもう1世代足踏みする可能性が浮上したiPhone。
言い換えれば、年を追うごとに繰り返されてきたスマホの高性能化はそろそろ頭打ちということなのでしょうか。
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