【ベンチマーク】POCO F7 Ultra/Proの処理能力を測定、Xiaomiの新型コスパモンスターを2024年最強のPOCO F6 Proと比べてみた

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先ほど発売されたXiaomiの最新スマホ「POCO F7 Ultra」および「POCO F7 Pro」の実力を、さっそくチェックしてみました。

格安ながら最上位プロセッサ搭載という、正真正銘の超高性能機です。詳細は以下から。

◆POCO最上位モデルたちを一気に比較
まずは今回比較に用いた3機種が搭載しているプロセッサをおさらい。

Xiaomi 15 UltraやGalaxy S25 Ulrtaと同じSnapdragon 8 Eliteを採用したPOCO F7 Ultraをはじめ世代こそ違えども各モデルとも最上位版を採用していることに変わりはありません。

POCO F7 Ultra：Snapdragon 8 Elite
POCO F7 Pro：Snapdragon 8 Gen 3
POCO F6 Pro：Snapdragon 8 Gen 2

◆AnTuTu
まずは定番の「AnTuTu Benchmark（V10.4.6）」を実行。

ほぼ同時に開始したにもかかわらず、古いプロセッサほど処理が遅れているのがわかります。

結果は以下の通り。POCO F7 Proも処理能力が向上してはいるものの、POCO F7 Ultraは段違いの実力を見せつけています。

POCO F7 Ultra：2571210
POCO F7 Pro：1816751
POCO F6 Pro：1570357

やや高温になった上に、バッテリー消費も2％多いPOCO F7 Ultra。フル稼働を要求するベンチマークだからこそと思われますが、これだけの処理能力を引き出すにはやはりそれなりの電力が必要なようです。

◆Geekbench 6
続いてこちらも定番のソフト「Geekbench 6」をCPUテストから実行。Snapdragon 8 Eliteは省電力コアを省いた新設計（超大型コア×2と大型コア×6）を採用しています。

結果はこんな感じ。POCO F6 ProとF7 Proでシングルコア性能に2倍近い差があることも驚きですが、マルチコアではやはりPOCO F7 Ultraが圧倒的です。

POCO F7 Ultra：シングル2333、マルチ8355
POCO F7 Pro：シングル2224、マルチ6476
POCO F6 Pro：シングル1399、マルチ5296

そのままGeekbench 6でGPU（Vulkan）テストを実行したところ……

「POCO F7 ProがF6 Proの2倍以上」「POCO F7 Ultraは3倍近く」という驚きの結果になりました。世代の違いが如実に表れています。

POCO F7 Ultra：22315
POCO F7 Pro：16379
POCO F6 Pro：7878

なお、ゲーム性能をテストするのに最も適した「3D Mark」の起動は端末側で制限されており、正規の手段では実行できなかったため残念ながら見送っています。

◆ストレステスト
今度は長時間のゲームプレイ、動画撮影などを想定した高負荷時の挙動を確認するためにストレステストを実施。本来なら3D Markを使うところですが、やむなくAnTuTu Benchmarkで実行しています。

POCO F7 Ultraは平均80％に満たないパフォーマンスとなる一方、POCO F7 ProやPOCO F6 Proが80％前後と比較的安定した結果に。高い処理能力を実現する一方で消費電力（＝発熱）も高く、スマホ側での調整が欠かせないSnapdragon 8 Eliteならではの事情が浮き彫りになっています。

◆POCO 7 Ultraか7 Proか、悩まされる結果に
長時間負荷をかけ続けるのであれば、Proも悪くないのではないか……という気がしてくるPOCO F7シリーズ。

しかしSnapdragon 8 Eliteの高すぎる処理能力を考えれば、多少パフォーマンスが落ちたところで問題ないとも考えられるため、悩ましいところです。

それぞれ6万9980円、9万9980円と破格のPOCO F7 ProおよびUltra。

まさに「Xiaomiを超えるのはXiaomiだけ」といったところですが、後者は望遠を含むシリーズ初の本格3眼カメラやグラフィック性能を効率良く引き出す専用チップなどを備えているだけに、迷ったらとりあえず選んでおくのも悪くなさそうです。

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