Snapdragon 8 Elite 2「Antutuスコア380万」の超高性能に、Dimensity 9500を圧倒する処理能力も発熱問題の懸念


初の独自コア採用で処理能力が大きく引き上げられた「Snapdragon 8 Elite」の後継モデルは、とんでもない進化を遂げるようです。詳細は以下から。

◆クアルコムの独自開発プロセッサ第2弾が飛躍的にパワーアップ
メーカー各社が開発中の最新スマホ事情に詳しいDigital Chat Station(DCS)氏によると、クアルコムが開発している「SM8850」ことSnapdragon 8 Elite 2はTSMCの第2世代3nmプロセス「N3P」で製造されるそうです。

独自開発のOryonコアを採用した8コアCPU(超大型コア×2、大型コア×6)とAdreno 840 GPUで構成され、AnTuTuベンチマークのスコアは380万にも及ぶとのこと。

MediaTekが同時期にリリースするDimensity 9500のスコア(350万)すら圧倒する数字となっています。

◆抜きん出た処理能力の代償に懸念も
なお「AnTuTuベンチマークスコア380万」という数字は、現行のSnapdragon 8 Eliteを大きく上回るもの。

分かりやすいのが先日発表されたSnapdragon 8 Elite搭載の格安スマホ「POCO F7 Ultra(左)」のスコア。260万弱しかないため、1.5倍近く伸びることになります。

クロック数が引き上げられたSnapdragon 8 Elite for Galaxy搭載の「Galaxy S25 Ultra(左)」であっても、スコアは220万強しかありません。

また、Snapdragon 8 Eliteは処理能力が大きく引き上げられた一方で発熱が大きく、Snapdragon 8 Gen 3より高いパフォーマンスを維持し続けられる時間が短いのが現状。

つまり処理能力を強化すればするほど、発熱や消費電力も上がってしまうリスクを抱えているわけです。

エネルギー効率が向上するため、より低い消費電力で高いパフォーマンスを得られることが期待されているTSMCのN3P。

処理能力を追求するよりも、Snapdragon 8 Gen 2のように発熱とのバランスが取れている方がユーザーのメリットは大きいのではないでしょうか。

 

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