実質3万円台で手に入ってしまう価格設定ながら、高性能なカメラを搭載する「Nothing Phone(3a)」の実力をさっそく確かめてみました。詳細は以下から。
◆初の光学ズーム搭載でメインカメラも進化したNothing Phone(3a)
まずは仕様について解説。Nothing Phone(3a)のカメラは5000万画素メイン(1/1.57インチ)、800万画素超広角、5000万画素望遠の3眼構成です。
前機種には搭載されていなかった望遠カメラはクロップ機能を含めて光学2倍と4倍相当、超広角カメラは0.6倍に対応。
また、メインカメラのセンサーは前機種と同じ「ISOCELL GN9」ですが、Samsung協力のもとAIによるディープラーニングを用いた最適化が施されたほか、AI処理やマルチフレーム技術を1つに集約することでどのショットも細部まで正確に映し出せる独自の「TrueLensエンジン3」を搭載したことにより、性能は確実に底上げされています。
そんなNothing Phone(3a)のカメラを、この記事では最も実力が試される夜に焦点をあてて試してみました。断りがない限り1倍→0.6倍→2倍→4倍の順で画像が並んでいます。
◆Nothing Phone(3a)で夜の新宿を徹底撮影
・都庁展望台
まずは都心部では随一の夜景が楽しめる都庁展望台の眺望をパシャリ。メインカメラはもちろん、望遠もこの価格帯のスマホとしてはかなり高画質に残せています。
別方向の景色。ガラスの反射による映り込みが激しかったため、これ以降展望台からの眺望シーンでは超広角でのカットを省いています。
取り壊されるのかどうなのか二転三転していることで話題の中野サンプラザ方面。4倍ズームは少し粗くなってしまう感はありますが、2倍までは明るい町並みを非常にキレイに表現できています。
・都庁展望台内部
ついでに外国人観光客でごった返し、エレベーターの行列ができる都庁展望台内部。非常口の案内が白飛びしてしまっているは残念ですが、全体的にはキレイに仕上がっているのではないでしょうか。
・都庁全景
プロジェクションマッピングにより彩られている都庁を縦撮りで撮影。ライトアップがあるとはいえ、夜間にもかかわらず4倍でも壁面タイルの質感を正確に描写できていました。
・夜桜
こちらは都庁敷地内の立派な桜の木。4倍でも枝や花弁を特に破綻することなく撮影できています。
別の木を撮影したところ。幹の模様までしっかり表現できていることがおわかりいただけるでしょうか。
・「ガラスの仮面」に出てくるアートワーク
都庁の足元にある、美内すずえの人気漫画「ガラスの仮面」で主人公・北島マヤが幻の演劇「紅天女」の世界観を掴むきっかけとなった「空の台座」と呼ばれるアートワーク。
オブジェのディテールや奥に見える桜はもちろん、1倍、0.6倍で収めている星空にも注目です。
・オフィスビル群
光り輝く都庁とその周りのオフィスビル群を撮影。ビルの窓に反射するプロジェクションマッピングの光を鮮明に捉えているところや、望遠でも街灯の強い光が白飛びせずに済んでいる点は好印象です。
◆動画
こちらは光源の少ない空の台座周辺で歩きながら動画を回し手ぶれ補正を試してみたところ。手ぶれ補正のない望遠はもちろん、OISのある1倍でも少し怪しい仕上がりになってしまいました。
しかし鬼滅の刃OP「残響散歌」に合わせて演出が行われる都庁プロジェクションマッピングの様子を撮影したところ、かなりキレイな動画を収めることに成功。夜間でも動き回らなければ問題なく動画撮影はこなせるようです。
◆総評
格安ながら、夜景撮影において予想を大きく上回る実力を備えていたNothing Phone(3a)。『出費は抑えたいけどカメラが高性能なスマホが欲しい』といったユーザーにはうってつけの1台と言えそうです。
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