Dimensity 9400+『Snapdragon 8 Eliteに匹敵する性能』実現、原神や崩壊スターレイルで消費電力や発熱も同等の結果に


MediaTekが手がけるハイエンドプロセッサ「Dimensity 9400」の改良版が発表されました。

また、合わせて興味深い検証結果が報告されています。詳細は以下から。

◆マイナーチェンジにとどまるも性能はしっかり向上
MediaTekの公式ページによると、同社は「Dimensity 9400+」プロセッサを正式発表したそうです。

Dimensity 9400+は超大型コア「Cortex-X925(3.73GHz)」1つ、超大型コア「Cortex-X4」3つ、大型コア「Cortex-A720」4つで、Dimensity 9400と全く同じ構成のオールビッグコア設計。ただしより高クロックで稼働します。

前世代比でピークパフォーマンス最大41%、レイトレーシング性能最大40%、電力効率最大44%の向上を実現したArm社の「Immortalis G925」GPUやAI処理ユニット「MediaTek NPU 890」を搭載するのもDimensity 9400と同様。

特長的なのがDimensity 9400比6.6倍以上で、完全に開けた場所なら有効距離が10kmに及ぶというBluetooth接続。モバイルデータの節約、プライバシーの向上に繋がるとされており、将来的にはモバイルネットワークやWi-Fi不要の通話機能「BeaconLink」などでも役立ちそうです。

◆人気3Dゲームで最高性能のSnapdragonと同等の結果に
また、最新スマホやプロセッサの情報を多く提供するDigital Chat Station(DCS)氏は、Dimensity 9400+を搭載する「Realme GT7」の実力をさっそく測ってみたとのこと。

日本でも人気のタイトル「原神」「崩壊:スターレイル」での挙動を確かめたところ、フレームレート、消費電力、発熱のいずれにおいてもSnapdragon 8 Elite搭載機に匹敵したとされています。

次世代ハイエンドプロセッサ「Snapdragon 8 Elite 2」「Dimensity 9500」の発表を控えているクアルコムとMediaTekですが、『そろそろDimensityが逆転する結果を魅せてくれるのでは』と期待せずにはいられません。

そしてもう1つ見逃せないのが、今年唯一2nmプロセスかつ「GAA(Gate-All-Around)」技術採用で製造されるSamsungの「Exynos 2600」。量産化にこぎ着ければ両雄を殴り倒せる性能を見込めるだけに、開発競争は今後激化することになりそうです。

 

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