理論上は高速通信を可能にするものの、実用は困難と言われ続けたミリ波の普及がかなり近づきつつあります。詳細は以下から。
KDDIとJR東日本のプレスリリースによると、両社はミリ波(28GHz帯)の通信エリアを自律的に最適化し構成する無線中継器を用いた実証実験に成功したそうです。
これはJR新宿駅ホームなどで行われたもの。
ミリ波は簡単に遮られてしまうため、複雑な構造の場所や人ごみでは特に活用しにくいという課題がありましたが、今回用いられた無線中継器により解決できたとのこと。
中継器設置前後のイメージはこんな感じ。設置後は高架下も含めてエリア化できています。
中継器は電車などが行き交う状況でも常に最適な電波到達ルートを選択できるため……
このように、安定して1Gbps以上の超高速通信を持続できたとされています。
この結果を受けKDDIは『駅構内や沿線などの5Gでの高速・大容量通信が可能なエリアの拡大に取り組んでいく』とのこと。
また、JR東日本も『高速・大容量通信環境を生かした、新たなサービス展開、鉄道業務のDXに向けて取り組む』としています。
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