「百剣討妖伝綺譚」を竹虎で遊び倒してみたレビュー、わずか1600円でケモナー歓喜の要素が満載のゲームでした


東京ゲームショウ2023でお披露目された和風アクションRPG「百剣討妖伝綺譚(ひゃっけんとうようでんきたん)」がついに発売されたので、さっそく遊んでみました。

凜々しい虎獣人の弓術家『竹虎』のビジュアルが開発時から各所で話題となっていましたが、実際にプレイしてみたところ、先が気になってついつい引き込まれてしまい数時間が経っていました。詳細は以下から。

◆百剣討妖伝綺譚とは?
まず知っておきたいのが、今回解説する「百剣討妖伝綺譚」とはどんなゲームかという点。

同作は台湾のスタジオ「7QUARK」が手がけた江戸時代が舞台の和風アクションRPGで、ローグライト要素を融合させたのが特徴。3人の主人公が異なる平行世界で己の運命を切り開いていくというストーリーです。


SteamだけでなくPS5やニンテンドースイッチのマルチプラットフォーム展開。ケモノが出てくるゲームでは珍しく、コンシューマー機で遊ぶことができます。

Steam:百剣討妖伝綺譚

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◆さっそくプレイしてみた
今回Buzzap!編集部ではDANGEN ENTERTAINMENTから提供いただいた試遊コードを用いてプレイしてみました。

プレイしたキャラはTGS2023で等身大パネルや数多くの設定画がひときわ目立っていた虎獣人「竹虎」です。

キャラを選択すると、さっそくストーリー開始。竹虎が仕えている城が敵に攻め込まれ、家臣たちが奮戦しています。

立派な髭をたくわえたナイスミドルの殿に呼び止められ……

娘である時雨を連れて逃げるよう頼まれます。

主君と共に戦い、戦場で散ることを良しとするサムライの竹虎。それにしても表情の豊かさに驚かされます。

それでも、と重ねて頼まれ、難しい顔をしつつも最後には承諾。子どもだけでも生き残ってほしいという主の願いを汲むことも忠臣の勤めです。

そんなやりとりの中、突然場面は暗転。ボスキャラらしき「九尾」の顔見せです。

操作方法を習熟するためのチュートリアルを済ませ、身を寄せた村に時雨を託す竹虎。


弓を選んでいざ出陣です。竹虎は弓を二張り携えることができますが、

・追尾する矢を放てる
・ダメージを肩代わりするシールドが張れる
・隕石を落とせる

など効果はさまざま。これらの弓は、素材を集めて強化していくことになります。筆者は矢が跳弾を起こす「星の影」がお気に入りです。

通常ステージを遊んでみたところ。


ステージの敵を全て倒すと、「魂玉」というアイテムが手に入ります。

取得すると、持っている弓にスキルを付けられます。ただし、ここで取得したスキルは「この周回のみ」適用されます。スキルは1つの弓に3つまで付けられ、同じスキルを取得するとスキルレベルが上がり、効果が高くなります。

ステージには祠があり、敵を全滅させたあと祈ってみると良いとのこと。

これが祠です。ほとんどの場合お金や魂力(魂のような見た目のアイテム)がもらえますが、ごくたまにこのような四角いネコ(?)が現れて、追加のアイテムを落としていくことがあります。

このネコは祠から飛び出してきたあと、ちょこんと祠の上に陣取ります。かわいい。

落としてくれたのは「お守り」。拾うとこのように「プラス効果のみ」「マイナス効果が付くが効果が高い」の2種類を提示され、どちらかを選ぶことになります。

これは別のお守り。ダメージを40%上昇させるのは強いのでは…?と心が揺れます。

そんなこんなでステージを進めていきますが、ローグライト要素のあるゲームなので、何度もゲームオーバーになるはずです。それでも「死は終わりではない」のだそうです。

ゲームオーバーになったあと、リスタート地点であるこの社で、キャラを恒常的に強化できます。攻撃力を上げたり、ステージクリア後にライフを少し回復したり、ライフが0になっても復活できるようになったりします。

動画で見るとこんな感じ。


そうして再出陣。いくつかのステージをクリアすると、ボスが登場します。こちらは蟹将軍。デザインとカラーリングが絶妙に妖怪っぽさを醸し出しています。

こちらは海坊主。竹虎との会話セリフがあるステージボスです。もっとも、海坊主はこのような独り言が多く、あまり会話になっていないのですが…

攻撃手段も多彩で派手です。

いざという時には無敵時間のあるステップで緊急回避ができます。この緊急回避はかなり性能が高く、ほとんどの攻撃を回避できます。しかし1回使うと再使用できるまでにしばらく時間を要しますので、できるだけ通常移動で位置取りを考える必要があります。

ステージボスを討伐すると、ストーリーが挟まれ、時々こうしてスチルが見られます。顔が写っていないのが残念。

ステージの合間にお祭り中の寄合所のようなところに出ました。ここでは魂玉やお守りが買えることがあり、たまに「高橋麺の助」と名乗るラーメン屋を営んでいるキツネが現れます。

選んだラーメンによって上昇するステータスが異なります。道中で食材が拾えることがあるのですが、このためでした。

完食し、ステータスが上昇したところ。畳んだハンカチが行儀の良さを思わせます。ハンカチのワンポイントがとてもかわいいです。

ステージボスの2体の狛犬と戦っている様子。狛犬たちのモーションが、竹虎にじゃれついてきているようでかわいいです。もちろんダメージは受けますが…


倒すと正気に戻ります。あどけない顔の大きなわんこ2体です。とにかくかわいいですね。

2体はそれぞれ「白」と「明」という名前です。システム上仕方がないことですが、周回する度に正気を失って襲ってくるのは困りもの。

ステージを進めていくと、ついに九尾の狐が登場です。

竹虎とのやりとりはありますが、ストーリーの謎は残っています。

九尾を倒した後も、ストーリーは続きます。白い竹虎……?

ここまで竹虎盛り盛りでお送りしてきました。竹虎の声は「名探偵コナン」毛利小五郎や「刀語」左右田右衛門左衛門、そして「東京放課後サモナーズ」ショロトル役などで知られる人気声優、小山力也さんです。

オープニングのアニメーションはバンダイナムコピクチャーズが制作しています。

イラストレーション・コンセプトに名前が挙がっているNull-Ghostさんは、スマホゲームの「Sdorica」でも獣人キャラを描いています。

ここからはスチルの一部をチラ見せです。どのようなシーンなのかは、ぜひプレイして確かめてみてください。

狂矢が竹虎を貫きます。

負傷者を背負い、戦場を歩く竹虎。

猪突猛進というべきか、勇往邁進というべきか。

ストーリーがかなりシリアス寄りであるため、いつも真剣な顔、難しい顔をしている竹虎の貴重な笑顔カットです。

◆ケモナーならマストバイの作品、Steam版が半額以下に価格改定も
プレイしてみた感想ですが、UIがやや分かりにくいなどゲームとしての粗があることは否定はできないものの、それを差し引いても大きな魅力があるゲームです。

運の要素に一喜一憂し、自らのミスでゲームオーバーになり悔しい思いをし、そして周回のたびに自分が強くなっている実感を持てるようになり、以前は越えられなかった障害をクリアできた時に大きなカタルシスを得る、といったローグライト系ゲームの持ち味を十分に楽しめます。そしてなにより、表情豊かな竹虎を眺められるのが最大の「強み」です。ケモノ好きなら買って損はありません。

ちなみに開発元の7QUARKは大手のような経営体力がないインディースタジオのため、安定したアップデートの提供や次回作の開発に向けては「1本でも多く売れること」が必要不可欠です。

また、プレーヤーのフィードバックを受けて7QUARKは竹虎ルートの新イベントや難易度調整などのコンテンツアップデートを提供予定。

先日steam版をパブリッシャーが定めた価格の半額以下となる1600円へ値下げしたにも関わらず、さらに完成度を引き上げる予定としているため、応援する意味でもケモナーならマストバイではないでしょうか。

 

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