シャープが本日発表した新機種「AQUOS R10」の実機レビューをさっそくお届けします。詳細は以下から。
これがAQUOS R10本体。1~240Hzの可変表示を実現する6.5インチフルHD+（2340×1080）有機ELディスプレイやSnapdragon 7+ Gen 3プロセッサ、12GB RAM/256GBないし512GB ROMを搭載するAndroid 15スマホです。
ピーク輝度は前機種（2000nit）以上の3000nitになり、直射日光下でもより見やすくなりました。
表現力の幅も広がり、暗部と明部のコントラストがよりはっきりとしています。R8と比べると一目瞭然で、R9との比較でも明るい場面ほどわかりやすく変化を感じました。
バッテリー容量は5000mAh。
放熱機構「ベイパーチャンバー」に加えて、新たに放熱をサポートする「高熱電動銅ブロック」も内蔵。従来機に比べ表面温度は2度も下がり、パフォーマンス持続時間も倍増したとのことです。
ライカ社監修の背面カメラは5030万画素標準（F値1.9、OIS）、5030万画素広角（F値2.2）の2眼構成。画素数などは変わらないものの標準カメラのセンサーは刷新され、周囲の光を測定する「14chスペクトルセンサー」も新たに採用。
クロップ機能を用いた光学2倍相当のズームも使うことができます。
面白いのがAQUOS R9で搭載されたAIを使って料理の影を消すことができる機能に続き、本などの文字にかかった影を消去できるようになったということ。
写真としての仕上がりには少し違和感は出ますが、文字がはっきり読めるようになるため、身分証撮影を用いたオンラインでの本人確認などもスムーズに行う事ができます。
側面はこんな感じ
指紋センサーが一体になった電源ボタンは前機種同様。
カードスロットも従来通り天面に配置。
底面にはスピーカー、USB Type-C端子が備えられています。
スピーカーは新開発のユニットを搭載したほか、ボックスがフルメタルに刷新。音量が25％、低音域が35％も向上しました。
触ってみたところ。高いリフレッシュレートによる操作性はもちろん、直感的に動かしやすいUIも好印象で非常に快適としか言いようがありません。
デフォルトのフォントはMonotype社の和文書体「たづがね角ゴシックInfo」に変更。
人間的な味わいがあり、『安心感や可読性を提供する』とされています。
生成AI「Glance AI」を用いた、自撮り写真に実在の服や背景を合わせた画像をロック画面に表示するという面白い試みも。
気に入った服が表示された場合はそのまま販売サイトの購入画面に進むことが可能。新たなファッションを開拓したいユーザーにはうれしい機能かもしれません。
AIが電話を代わりに聞いて文字起こし、要約までしてくれる「電話アシスタント」にも新機能が追加。
電話内容のハイライトをまとめてくれる上に、内容に日付が含まれる場合カレンダーに追加するかどうかを提案してくれます。
さらに生成AI関係の機能はプロセッサが前機種から据え置きにもかかわらず、推論時間60％、消費電力60％、メモリ使用量45％、ストレージ容量25％削減と大幅に性能向上。
実際に推論のデモンストレーションを行ったところ、確かにAQUOS R9の6割程度の時間で処理が完了していました。
カラーは前機種にもあった白系（Cashmere White）に……
Charcoal Black。
そしてTrench Beigeを加えた3色。なお、すべて鏡面仕上げの背面となっています。
発売予定は7月上旬で、SIMフリー版の本体価格は256GBモデルが約10万円、512GBモデルが約11万円になるとのこと。キャリアではドコモとソフトバンクが取り扱います。
・AQUOS R10
ディスプレイ：6.5インチフルHD+（2340×1080）有機EL、ピーク輝度3000nit
リフレッシュレート：1~240Hz可変
OS：Android 15
プロセッサ：Snapdragon 7+ Gen 3
メモリ：12GB
ストレージ：256GBないし512GB（microSDXDカード対応）
背面カメラ：5030万画素標準（F値1.9、OIS）、5030万画素広角（F値2.2）
正面カメラ：5030万画素（F値2.2）
バッテリー：5000mAh
サイズ：156×75×8.9mm、197g
生体認証：顔（マスク対応）、指紋
その他：おサイフケータイ、NFC、IP68相当の防水防じん、MIL-STD-810G規格準拠の耐衝撃性
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